現在52歳で貯金は「300万円」程度です。月12万円程度の年金だけだと不安なので“定年後”も働くつもりですが、定年後の収入ってどれくらいもらえますか?
人生100年時代といわれる昨今においては、定年後も働き続ける人も多くいます。定年後に働く場合に気になるのは、「どれくらい給料をもらえるか」ではないでしょうか? 特に、50代を迎え、ある程度定年までの見通しや将来の年金額が見えてきている年代の人にとって、定年後の収入は大きな関心ごとの1つでしょう。 本記事では、単身者を対象に、定年後の収入や老後に必要なお金、老後に向けて定年までにできる対策などについて解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
定年後の平均年収はいくらくらい?
定年後の収入は、多くの人にとって生活の安定を左右する重要な要素です。一般的に、定年を迎えた後の年収は現役時代に比べて大幅に減少します。 国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は460万円で、55~59歳までは年齢が上がるにつれて平均年収も上がります。ちなみに、55~59歳の平均年収はほかのどの年齢層よりも高い545万円です。 ただし、多くの人が定年を迎える60歳以後は平均年収が下がり続け、60~64歳は445万円、65~69歳は354万円、70歳以上は293万円となっています。
同じ会社に再雇用された場合には収入は大きく下がる場合が多い
前記したとおり、国税庁の調査では平均年収は60歳を境に下がり続ける傾向にありますが、その際に同じ会社で働き続けた場合の収入はどうなるのでしょうか? リクルートが2023年の3月にインターネットにて55~74歳の男女に対して行った、「シニア層の就業実態・意識調査 2023(個人編)」では、定年前後で同じ会社で働いた場合の仕事内容や給料などについて紹介しています。 定年前後で同じ会社で働いている人に、定年前の給与を100とした時の定年後の給与の割合について、回答した人の割合は次のとおりです。 ●25%未満:5.0% ●25~50%未満:21.4% ●50~75%未満:43.3% ●75~100%未満:16.3% ●100%以上:14.1% このように、定年前の給与以上と答えた人はわずか14%しかおらず、ほかの人は定年後の給与が定年前よりも下がっています。