国際情報オリンピック3年連続金メダルの現役東大生が、授業のノートに「最初に行うあること」とは?
● 矢印や四角など記号や図を多用 西岡:もう1つ特徴的な点といえば、「矢印」や四角囲みなど、記号や図、イラスト等が多いところです。 米田:手順やステップがあるものは、矢印でつなげたり□で囲ったりしています。あとで見返したときに理解がしやすいから。これは本を作るときにもやっていることです。 西岡:僕の著書『「思考」が整う東大ノート。』に詳しく書いているのですが、こういった記号や図の使用は、情報を同じものに分けたり、あるいは対比させたり、因果関係を整理したりするときに非常に有効です。ただしこれには一つポイントがあって、ノートにまとめる前に、情報を理解してある程度頭の中で整理しておく必要があります。 理解していないまま記号を使ってまとめようとしても、ぐちゃぐちゃになるだけです。そういう意味では米田さんの「まとめノート」は、ただ記憶を定着させるための「インプットノート」ではなく、理解した情報を実際に使えるようになるための「アウトプットノート」と言えるでしょう。 米田:はい、ノートにまとめる前に必ず、それぞれの回の授業内容を見直して、どこが重要か確認することをします。それからまとめて、その「まとめノート」を3回くらい見返して暗記する、というのが一貫して続けていることです。 ちなみに流れでまとめると下記のようになります。 米田式ノート術 ①授業の板書をしたものをそれぞれの回ごとに見返し、どこが重要か確認し、3,4項目に分ける。 ↓ ②「まとめノート」にまとめる。 ↓ ③「まとめノート」を3回くらい見返して暗唱・暗記する。 ↓ ④過去問を解く。 西岡:まさに「アウトプットノート」の理想的な作り方です。これを誰もが真似できるかどうかは別として……(苦笑)。
西岡壱誠