マイクロソフトのAIツール、Copilotがもたらすコーダーの働き方改革
それでもGitHubはじっとしているわけにはいかない。10数社もの新興企業が参入を試みている。かつて同社のCEOだった出資者のナット・フリードマン氏は、マジックAIという新興企業を支援。同社は「人類を超えたソフトウエアエンジニア」を目指している。資産家ピーター・ティール氏が支援するコグニションAIは、ソフトウエアプロジェクトを自力で対応できるアシスタントを開発中だ。プリンストン大学は今月、AIソフトウエアエンジニアリング用のオープンソースモデルをリリースした。新たなスタートアップが誕生しない週はないような状況だ。
インタビューでは、自分たちの仕事がAIに奪われると心配しているコーダーはほとんどいない。多くの産業がそうであるように、自動化によって彼らはよりやりがいのある、興味深い仕事に集中できるようになるという。しかし今話題の半導体メーカー、エヌビディアを率いるジェンスン・フアンCEOは、それほど楽観的ではない。同氏は最近、職業としてのコーディングに未来はないと予測した。AIによって平易な英語でのコーディングが可能になった今、誰でもプログラマーになれるというのがフアン氏の認識だ。
原題:Microsoft’s AI Copilot Is Starting to Automate the Coding Industry(抜粋)
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Jackie Davalos, Dina Bass