16年のセ新人王・高山は来季NPB２軍に新規参入する新潟BCに入団が決まった。写真：滝川敏之

　かつての新人王の去就が決まった。 　12月５日、来シーズンからNPBの２軍（イースタン・リーグ）に新規参入するオイシックス新潟アルビレックスBCが、今オフに阪神タイガースから戦力外通告を受けた高山俊の入団が内定したことを公式サイトで発表した。 【PHOTO】セ・リーグMVP＆新人王とのダブル受賞！阪神38年ぶりの日本一に大きく貢献した村上頌樹を特集！ 　球団を通じて高山は、「まず初めに私に野球をする環境を与えていただいた新潟球団にとても感謝しております。私が入団するにあたり、今季でこのユニホームを脱ぐことになった選手の思いも背負い、全身全霊でプレーさせていただきたいと思います。新潟の皆さん、是非球場に足を運んでいただき共に新潟を盛り上げていきましょう」と決意を表明した。 　千葉県出身の30歳は日大三（東京）３年生のときに夏の甲子園で優勝。明大に進学すると通算131安打を放ち、東京六大学最多安打記録を塗り替えた。 　その卓越したバッティングが評価され、2015年にドラフト１位で阪神に入団。１年目の2016年に打率.275、８本塁打、65打点、136安打をマークしてセ・リーグ新人王に輝いた。しかし成績が下降し、徐々に出場機会が減少。今季は１軍出場ゼロで戦力外となっていた。 　 　11月の12球団合同トライアウトでは５打数２安打２四球１盗塁と存在感を発揮していた高山。トライアウトを経て、ようやく新天地が決まった元猛虎戦士にSNS上では様々な反応が溢れた。 「とりあえず良かったな」 「藤浪みたいに復活期待してるでー」 「阪神を見返したれ！」 「初期は明るい未来しか見えなかったのに、不思議なくらい打てなくなった」 「１年目がピークだったか」 「トライアウトでも声掛からなかったんか。厳しいな」 　チームは今年38年ぶりの日本一を達成して歓喜に沸いたが、ひとり蚊帳の外だった背番号９。2016年のセ・リーグ新人王が甲子園を離れ、新天地でNPB復帰を目指す。 構成●THE DIGEST編集部