寒暖差、アユのうまみ凝縮 白鷹・寒風干し作業始まる
白鷹町の道の駅白鷹ヤナ公園あゆ茶屋で6日、アユの寒風干(かんざら)し作業が始まり、従業員が下味を付けた約900匹を軒下に手際よく並べた。最上川沿いの冷たい風にさらし、昼夜の寒暖差により凍っては解けてを繰り返すことで、うまみが凝縮されるという。 あゆ茶屋が2001年から扱う冬の名物商品。アユの内臓を取り除き、塩、昆布、日本酒がベースのたれに漬け込んだ後、7~10日ほど屋外につるす。3、4回に分けて来月下旬ごろまでに例年並みの約3千匹を作る。五十嶺(いずみね)真人料理長(36)は、今季は暖冬だった昨季よりも冷え込みがあるため、味わいも増すとし、「この土地の気候風土がおいしく仕上げてくれる。焼いたり、ご飯と一緒に炊いたりして味わってみてほしい」と話していた。 寒風干しアユは真空パック入りで2匹1200円。今月中旬以降、同道の駅の売店やホームページなどで販売し、店内でも提供する。