北海道・江別大学生集団暴行死 札幌家裁、18歳男を「主犯格」と認定 少年ら4人の逆送理由公表
江別市の公園で昨年10月、千歳市の大学生長谷知哉さん=当時(20)=が集団暴行を受け死亡した事件で、札幌家裁(梶川匡志裁判長)は8日、検察官送致(逆送)となった16~18歳の少年ら4人について決定理由の要旨を明らかにした。梶川裁判長は4人のうち、長谷さんの交際相手の友人で札幌市白石区のアルバイトの男(18)を「終始犯行を主導した主犯格」と認定し「厳しい非難に値する」と述べた。 決定は6、7の両日付。梶川裁判長は少年ら4人の暴行を「一貫して無抵抗だった被害者に対し、長時間かつ執拗(しつよう)になされた相当強いもので、人を死に至らしめる危険が高かった」と指摘。主犯格の男については「自ら率先して暴行を加え、金品を要求したり、共犯者に対して暴行を促した。身勝手極まりなく、酌むべき点は皆無だ」と強調した。 主犯格以外の3人については、札幌市白石区の高校生の男(18)が「金品を探して所持品をあさり、逃げようとする被害者の首にハイキックした」、江別市のアルバイトの少年(17)は「金品を要求した上、顔面や腹部を殴る蹴るなど、強い暴行を何度も加えた」、札幌市白石区のアルバイトの少年(16)は「腹部を強く蹴り、所持品を奪った」と暴行の態様を説明。3人が事実を認め反省していることを踏まえても「責任は相応に重い」とした。