棚橋弘至「いま日本で一番売れている社長です」 新日本プロレス社長就任から1年 選手と社員に板挟みの日々
日テレNEWS NNN
2023年12月にプロレスラーとして所属する新日本プロレスリング株式会社の代表取締役社長に就任し、選手兼社長となった棚橋弘至さん(48)にインタビュー。所属団体の社長に就任することになった経緯や、選手兼社長としての苦労、社長としての今後の目標などを伺いました。 【画像】チートデイが続く現状を嘆く棚橋弘至選手 棚橋さんは、1999年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスリングに入門、同年10月にデビューしました。その後、IWGP・U-30無差別級王座や、IWGPタッグ王座などのタイトルを獲得し、2006年には、団体最高峰のタイトルでもあるIWGPヘビー級王座を獲得。 新日本プロレスの“エース”として長年活躍する一方で、去年12月に、所属する新日本プロレスリング株式会社の取締役社長に就任し、団体としてはアントニオ猪木さん、坂口征二さん、藤波辰爾さんに続く、史上4人目の選手兼社長として活動しています。
■社長就任の経緯「僕は疲れたことがないので」
――選手として活動しながら、新日本プロレスの社長に就任することになった経緯を教えてください。 昨年の11月に新日本プロレスのオーナー会社の『ブシロード』の木谷社長に呼ばれまして。食事の場で「来年から社長をやってもらえないか」ということを言われまして。さすがに即答はできないかなと思って「ちょっと考えさせていただいてもよろしいですか」と。 やっぱり社長になるっていうことは、レスラーとしてチャンピオンを目指していくっていうのを少しセーブしろというか、“諦めろ”って言われているのかなと思っていたんですけど、僕は疲れたことがないので、“社長100%・レスラー100%”でもできるなっていうのを思ったので、ちょっと待ってくださいとは言ったんですけど、食事が終わる頃には「やります」って言って、その日のうちに返事しました。
■月から金はオフィス勤務、土日は試合
――社長としてオフィスには、どれくらいの頻度で行っているのでしょうか。 新日本プロレスは年間150試合ぐらいありまして、基本的に土日が多いんですね。で、会社に行くのは月曜から金曜なので、月から金はオフィスで仕事して、土日に試合みたいな。なので僕、今年の年始から数えて、まだ7日しか休んでないです。 「これは労働基準法違反だ」と思ったんですよ。そうしたら、取締役は雇用側なので、労働基準法の対象外なんですよ。だから僕、今ね、使われ放題なんですけど“大丈夫、ウチの社長は疲れないから”っていうね。どんどん仕事が入ってきてる。今、日本で一番売れている社長です(笑) ――47歳(社長就任時)から会社へ出社してデスクワークする日々はいかがですか。 慣れないところもありますよ。まず、名刺管理もあるし、承認印を押したり、会議とか動いている時間以外の時間っていうのは勉強の時間に充てていますね。経営学とか、いろんな方の会社のシステムとか、物流の流れとか、物の売りたい時の売り方とか、本当にあらゆるキーワードで検索して。 (社員は)ウチの社長ずっと机に向かってなんか書いているけど、って思っているかもしれないですけど、プロレスラーのキャリアの間で勉強できなかったことを今必死に埋めようと、大学受験以来の猛勉強中です。