棚橋弘至「いま日本で一番売れている社長です」 新日本プロレス社長就任から1年 選手と社員に板挟みの日々
■選手と社員からの板挟み状態「中間管理職みたい」
――選手目線での会社と、社長目線での会社はどのような違いがありましたか。 選手の時は、年間の試合数だったりとか、日本全国を回るので、やっぱり移動が長いと体に負荷がかかったりして、“なんだよ”って。“キツいな、このシリーズ”とか思っていたんですけど。会社は会社で、営業で取れる会場を探して、しかもその中で最短距離、隣の県とか、できるだけ移動を少なくして、半月とかのシリーズを組みたいわけなんですけど。 なかなか曜日ごとに空いている会場だったり、コース取りっていうのも難しかったりするので。レスラーの気持ちも分かるし、事務方の気持ちも分かるようになってきたんで、ものすごくね、板挟みです。中間管理職みたいになっています(笑)
■社長としての今後の目標 プロレスラーは「夢のある仕事にしたい」
――社長就任から1年たち、自身の社長としての評価は何点ですか。 点数はつけられないですね。というのも、大学卒業してすぐにプロレスラーになってしまったので、会社勤めというか、社会人的な礼儀作法だったり挨拶っていうのは新日本でたたき込まれたんですけど、定時に行って仕事をして、定時に帰るみたいな。いきなりそれが、新人ではなくて社長で。いきなり部署会議、取締役会、株主総会っていうのが怒とうにきたので。表情を変えずに社長然としていましたけども、内心はドキドキしていましたね。 ――会議などに出るとなったときは、どういう心持ち、どんなことを思っていましたか。 心ではドキドキしていても社長なので、やっぱり社長がドンと構えて、自信を持ってしっかりした口調で、なんでも言わないと。朝の朝礼でもそうなんですけど、会社の社員の士気にもつながってしまうので、みんなの前で話す時とか、テレビ、ラジオ、新聞、そういったものはしっかり頼りがいのある社長でありたいなとは思っています。 ――最後に、社長としての今後の目標を教えてください。 やっぱり過去最高収益を出したいっていうのと、もっと所属選手を有名にして。プロレスラーになったら稼げて、やっぱり夢のある仕事にしたいので。僕がチャンピオンの時にもらっていた年俸額よりも、今の若い子が、現役の時に超えていくような、そういう大きい会社にしたいですね。