2024年版 現代の最適解? 今選びたいハイブリッド車 10選 エンジンと電気の魅力的なミックス
4. ホンダ・シビック
長所:居住空間もトランクも広々としている、低燃費、運転しやすい 短所:少しドライビングの魅力に欠けている トヨタ・カローラと同様、ホンダ・シビックも「ハッチバック」という伝統的なテンプレートを守り続けている。素晴らしいことに、最新のシビックは第11世代にあたるが、その勢いは衰えるどころかさらに進化している。これまでよりも大きく、快適で、親しみやすくなったシビックは、ほぼ完璧に近い形で仕上げられている。 高性能のタイプRを除いて、欧州向けのシビックは基本的にハイブリッド専用となっている。HR-V(日本名:ヴェゼル)やジャズ(日本名:フィット)と同様、賢いe:HEVドライブトレインを採用し、ほとんどの走行シーンで2.0L 4気筒エンジンを1.05kWhバッテリーの発電装置として使用。駆動は最高出力184psの電気駆動モーターで行う。 複雑な仕組みに聞こえるが、CVTとの組み合わせにより驚くほど俊敏かつスムーズな走りを見せ、スロットルレスポンスも想像以上に鋭い。さらに、スポーツモードではエンジンの出番が増え、唸るような心地よいサウンドを聴くことができる。実走行での燃費はカローラに及ばないが、それでも高効率に違いはなく、ほとんどの人にとっては重たいPHEVよりも扱いやすく現実的だろう。 シャシーもこれまで以上に良い。乗り心地は落ち着いていて快適だが、クイックなステアリング、力強いグリップ、優れたボディコントロールが適度な「スパイス」として効いているのだ。静粛性が高く、運転もしやすいので、街中でも高速道路でも、スムーズに走り抜けることができる。 基本をしっかり抑えているからファミリーカーとしても最適だ。広々とした室内、大きなトランク、そしてBMWの長いオプションリストが嫌になるほど充実した標準装備……。また、よく使うオーディオやエアコンなどの機能は物理ボタンで操作できるなど、ユーザーフレンドリーな設計となっている。