2024年版 現代の最適解? 今選びたいハイブリッド車 10選 エンジンと電気の魅力的なミックス
2. BMW 2シリーズ・アクティブツアラー(225e/230e)
長所:優れた電気航続距離、コンパクトカーとして優れたパッケージングと実用性 短所:BMWに期待される見栄えやドライビングには欠ける 高級車ブランドのBMWがミニバンにこだわっているのは、いささか驚きである。実際、最新の2シリーズ・アクティブツアラーは単なる先代モデルの改良型ではなく、現行型1シリーズをベースにしたまったく新しいモデルだ。上品に落ち着いたハッチバックであり、実用性も十分に備えている。特に「疑似オフロード車」の見た目よりも汎用性を重視する人にとっては歓迎すべき要素だろう。 さらに重要なのは、第5世代の電動パワートレイン「eドライブ」が導入されていること。高効率の109psの電気モーターと14.2kWhバッテリーが組み合わされ、電気航続距離は85kmと謳われている。 3気筒1.5Lガソリンエンジンをベースとし、225eでは合計出力245ps、230eでは合計出力326psを発生する。刺激的なドライビングは期待できないが、適度なグリップとボディコントロールでBMWらしいハンドリングを実現している。乗り心地はなめらかで静かという、ファミリーカーとしてぴったりの仕上がりとなっている。 パッケージングもなかなか優秀で、特に後部の収納スペースはとても便利だ。さらに、タイトな構造と上質な内装材が高級感と洗練性を醸し出している。一般的なハッチバックやミニバンよりもワンクラス上のクオリティである。
3. トヨタ・カローラ
長所:運転しやすい、充電不要で燃費も良い、優れたハンドリング 短所:性能の限界を感じやすい、刺激的な要素は少ない 20年以上かけてハイブリッド・パワートレインを世に送り出してきたトヨタは、今やそのワールドスタンダードとなっている。そして、最も優れているのが現行型のカローラである。 2019年にオーリスの後継車として登場したカローラは、トヨタにとって最も重要なモデルの1つだ。ここ数年のトヨタの新型車と同様に、新しいプラットフォームをベースとして徹底的な走りの磨き込みが行われ、乗り心地とハンドリングの洗練性が特に際立っている。カローラの歴史におけるゲームチェンジャーだ。 欧州向けの上位グレードとなる2.0Lハイブリッド車では、少しスポーティなエッジを効かせたパフォーマンスさえ垣間見える。いわゆる「ラバーバンドフィール」のようなじれったい加速感もフルスロットルで探せば見つかるかもしれないが、パワートレインの応答性は期待以上に優れている。全体的なパフォーマンスレベルは確かなものだ。 また、1.8Lハイブリッド車の経済性には目を見張るものがあり、燃費重視で運転すれば、日常使いで30km/l近い実燃費を記録する。 「セルフチャージ」とも呼ばれる充電要らずのハイブリッド・システムは、シンプルなカーライフを好む人々には魅力的に映るだろう。ただし、所有すること、運転することに、あらゆる面で満足できるほどの力はない。