ヤクルト・スカウト刷新 5位からの逆襲&常勝チーム形成へ…〝金の卵〟見つけ出す
新体制で〝金の卵〟を見つけ出す!! ヤクルトがアマチュアスカウト部門を刷新することが24日、分かった。今季まで2軍投手コーチを務めた松岡健一氏(42)が一員となり、元オリックスのスカウトで今季は北海道・北照高のテクニカルアドバイザーを務めた上村和裕氏(41)、独立リーグの香川オリーブガイナーズ元選手で今季は同球団職員だった平岡佑梧氏(24)を外部招へい。東海地区を担当した元トレーナーの余田雄飛氏(29)はフィジカル面の助言を送る立場となる。 【写真】ヤクルトの新入団選手発表会で目標を記した色紙を披露するロシア出身のモイセエフ・ニキータ 将来有望な新戦力の獲得へ、体制を一新する。2年連続リーグ5位のヤクルトが、アマチュアスカウト部門を刷新することが判明。巻き返しを図るだけでなく常勝軍団を形成すべく、2つの大きな目的を掲げて2025年シーズンに臨む。 まずは「より密に多くの情報を集める」ことだ。今季の駐在スカウトは近畿の阿部スカウト、九州の松田スカウトの2人だったが、来季は4人に増える。2023年までオリックスのスカウトを務め、今年は北海道・北照高のテクニカルアドバイザーを務めた上村氏、独立リーグ、香川の元選手で今季は球団職員を務めた平岡氏を招へい。それぞれ北海道・東北地区、中国・四国地区を担当することとなる。 球団幹部は「駐在スカウトを増やして、より多くの情報を集めたい」と説明。自身の担当地区の選手に密着することで情報を集めやすくするだけでなく、注目選手の長所と短所、変化や成長ポイントをより把握できるというメリットがある。 そして「故障者を少なくするためにさまざまな視点からチェックする」ことも必要不可欠だ。今季は主力選手に故障者が続出。新人だったドラ1右腕・西舘が9月に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けるなど、近年は若手選手にも故障者が多い。 今季まで2軍投手コーチを務めた松岡氏がアマチュアスカウトに転身し、指導者の視点でプロの世界で活躍できる選手を見極める。また、元トレーナーで今季は東海地区の担当を務めた余田氏が来季は担当エリアを少なくし、肉体面の特徴や課題、変化をチェックし、助言する立場となる。 「フィジカル面、技術面からの目で選手を見ていく。故障者をなるべく少なくするという点を、今まで以上に注力していく」と球団幹部。高津監督もかねて「高校生、大学生、社会人、どの選手を指名しても戦力になってくれると思って指名する」と口にしてきた。新たな体制で金の卵を発掘し、チーム力強化に努める。