初市の地物野菜をせり落とす仲買人たち＝岡山県津山市、津山中央青果で

　津山食品地方卸売市場＝岡山県津山市津山口＝で5日、初市が開かれ、6日ぶりの活気に包まれた。野菜は全般に昨年の高値のまま推移し正月相場。一方、津山地方卸売市場の山一水産＝戸島＝によると、鮮魚も相対的に昨年並みでスタートした。 【写真】入荷した地物野菜の七草セット

　津山中央青果では午前7時半、仲買人や生産者代表ら約50人が参加して開市式。

　守屋要二社長が「市場の発展と後継者の育成に尽力する」とあいさつした。

　来賓の山本雅彦県議が祝辞、村瀬章全美作青果仲買人組合長が3本締めをした後、せりが始まった。ホウレンソウやダイコン、ネギ、七草セットなど初入荷した新鮮な地物野菜が、せり人たちの威勢いい掛け声で次々にせり落とされた。日曜日ということもあり、入荷量は昨年より若干少ない約18トン。

　同青果では「軟弱野菜や重量野菜、果物も例年に比べ約1割高」としている。

　山一水産には、養殖のブリやタイなど昨年より2割減の約8トンが入荷。養殖魚、天然魚ともに昨年からの流れで推移し、例年並みの相場。

　「まだ漁が本格化しておらず、ほとんど揚がっていない魚種もある。これから入荷量は増えてくるだろう」としている。