井上尚弥、フェザー級への転向は来年ではなく再来年になる可能性も「再来年あたりには(体が)作れるんじゃないかなと」
プロボクシングの世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥(大橋)が10日、米ニューヨークから帰国した。羽田空港で取材に応じ、フェザー級(57・1キロ以下)への昇級について「あと4、5試合は(スーパーバンタム級で)できると思うので。今年いっぱい(2試合)、来年いっぱい(2、3試合)と考えた場合、再来年あたりには(体が)作れるんじゃないかなと。感覚的に」と考えを示した。 6日(日本時間7日)にニューヨークで行われた全米ボクシング記者協会の最優秀選手賞(シュガー・レイ・ロビンソン賞)の授与式を兼ねた夕食会に参加。会場内で元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)との会話がSNSでアップされ「あと1年とか」と返答していた。 しかし、8日(9日)の米スポーツ専門局「ESPN」のインタビューでも「上げる時が来たらそういう案も一つ考えています。しっかり、フェザー級の体というものになったときに考えます」と回答。あくまで、自身の体の状況によって階級を上げるかどうかを決めるスタンスを改めて示した格好だ。 フェザー級の選手からはIBF王者のルイスアルベルト・ロペス(メキシコ)、WBA王者ニック・ボール(英国)がすでに尚弥との対戦希望を表明。渡米中に尚弥が試合を観戦したWBO4位など3団体で世界ランク入りするブルース・キャリントン(米国)からもラブコールを送られている。8回TKO勝利後にリスペクトを表すとともに、対戦をお願いするかのようにお辞儀され、尚弥は手を振って応えていた。
報知新聞社