日本ハムとの試合前に練習を行う佐々木（撮影・福島範和）

ロッテ・松本尚樹球団本部長（54）は14日、チームがクライマックスシリーズを戦ったエスコンフィールド北海道で取材に応じ、米大リーグ挑戦の希望を持っている佐々木朗希投手（22）について「入団当初から毎年話している。変わらずそういう話をすることになると思う」と、シーズンオフに話し合いの場を設ける方針を示した。 メジャー挑戦を視野に入れる佐々木に決断のときがやってきた。CSファーストステージ敗退後、松本球団本部長が佐々木と話し合いを行っていくと明らかにした。 「入団当初から毎年、（オフに）朗希とは話をしている。（メジャー挑戦の）夢を彼は持っているので、そこも含めて一つ一つ話をしながら進めていきたい」 佐々木は越年して更改した1月27日の契約交渉後の会見で初めて、将来的にメジャーを目指す希望を明らかにした。それを受けて佐々木の登板日にはMLB関係者が視察に訪れ、ドジャースは大谷翔平の獲得に尽力したアンドルー・フリードマン編成本部長も来日。注目を集めている。 今オフの移籍には球団の承認を得てポスティングシステムを利用する必要がある。現行の大リーグの労使協定では、25歳未満で移籍する場合はマイナー契約しか結べず、契約金、年俸を含めて最低460万ドル（約6億9000万円）程度と低く抑えられる。11月3日に23歳となる佐々木には通称「25歳ルール」が適用される。 今季の佐々木は右上肢のコンディション不良で2度の離脱がありながら自己最多の10勝（5敗）をマーク。12日の日本ハムとのCS第1戦では8回無失点で勝利投手となった。この日の試合後は報道陣の前に姿を現さずに球場を後にした。 ロッテの高坂球団社長は「活躍した選手がメジャーに挑戦していくことについては、球団として後押ししていきたい」との考えを示している。若き剛腕は夢を追い、球団との話し合いでメジャー挑戦の時期を詰めていくとみられる。