早く見つけないと…。日本代表、遠藤航の後継者候補(4)遠藤の恩師から指導! 若き潰し屋
日本代表は、2年後のW杯本大会出場に向けて力強く前進している。一方、オーストラリア代表戦では遠藤航が欠場した影響を少なからず受けた。そう遠くない先に訪れる“遠藤以後”の時代を見据え、後任探しは必須のタスクとなっている。今回は、近い将来に遠藤の後継者となり得る候補をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:川﨑颯太(かわさき・そうた) 生年月日:2001年7月30日 所属クラブ:京都サンガF.C. 2024リーグ戦成績:26試合3得点1アシスト 「パリ世代の中で遠藤航の後継者になり得るのは誰なのか」という話題になると、まず真っ先に名前が挙がるのが藤田譲瑠チマだ。だが、パリ世代には“遠藤イズム”の継承者である川﨑颯太がいることも忘れてはならない。 京都サンガF.C.のユース出身者である川﨑は、2020シーズンよりトップチームに昇格。プロ2年目には、同クラブの監督に就任した曺貴裁と運命的な出会いを果たす。曺監督は湘南ベルマーレ時代に遠藤を育て上げた人物であり、川﨑は同指揮官の教えを受けてボランチとして急成長を遂げていった。 本人も幾度となく遠藤に対する尊敬の念を公の場で口にしているが、プレー面の共通項も多い。身長は171cmとボランチをこなすにしてはサイズが小さいが、遠藤のように思考力の高さを生かして相手の二歩先、三歩先を読んでボールを刈り取ってしまう。若き日の遠藤を見てきた曺監督からの評価は高く、2023シーズンからは京都のキャプテンに就任。精神面でもチームを支える絶対的な柱となっている。 パリ五輪(オリンピック)では3試合に出場した川﨑だったが、先発出場は1試合のみとどこか消化不良のまま大会を終えた感もある。大岩ジャパンでの旅は終わった。あとはパリでの経験を糧に、活躍の舞台を日本代表に移していくことが求められる。 遠藤の恩師である曺監督の下でプレーする日々は、川﨑を確実に進化させている。目指す先の存在を熟知している指導者から薫陶を受けているのは、他の後継者候補にはないアドバンテージだ。
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