【台湾地震】9人死亡…各地で大きな被害 震源近くの日本人「悲惨な状況」沖縄では交通混乱も
3日午前9時ごろに台湾で発生した地震から14時間ほどが経過しました。今回の地震は過去25年で最大規模だということです。現地では建物の損壊や倒壊が相次ぎ、日本時間午後11時現在も懸命な救出活動が続いています。
3日夜、news zeroは台北市近郊の新北市へ向かいました。震源から140キロ以上離れていますが、高架下に規制線が張られ… 佐藤梨那アナウンサー 「作業員が作業している様子が見えます。レールの右側では火花が散るような場面が見られ、まさに復旧作業が行われているものとみられます」 交通ボランティア 「物が落ちてくる恐れがあるので交通規制しています」 震源近くの花蓮県では、夜になっても傾いたビルの解体作業が進められるなど、被害の爪痕が各地で残っていました。 日本時間午前8時58分に台湾を襲った大地震。通勤客らが乗った列車は立っていられないほどに大きく揺れ、各地で甚大な被害をもたらしました。 震源に最も近い東部の花蓮県。大きな揺れとともに走りだす人たち。すると、ビルが1階部分を押しつぶしながら崩れました。建物の真下にいた人は間一髪逃げますが、先が見えなくなるほどの土煙が… 花蓮県では、地震で建物の一部がつぶれる被害が相次ぎました。 「ご飯を食べに行こうとしたら町が大変なことに…。消防車や警察もたくさん来ている、規制線も張られている。神様…」
斜めに傾いてしまったのはオフィスとアパートが入るビル。その中を救助隊が慎重に歩きます。 「誰かいますか?」 閉じ込められた人の救助活動が続けられ、地元メディアによるとこの建物から22人が救出されたということです。 救助された女性 「ドアが開かず閉じ込められました。物が全部崩れ落ちてきたんです」 救助活動は別の場所でも… 「まだ中に人がいますか?」 男性たちがかけよっていたのは、1階の飲食店部分がつぶれてしまった建物です。地震発生直後、多くの人が逃げ出しましたが、まだこの中に子どもが取り残されているといいます。 「電線に触らないで危ないから」 男性が2階をのぞき込み中へ入ると、子どもが無事救助されました。 ただ、日本時間3日午後10時発表時点で140人以上が閉じ込められているといい、懸命な救助活動が続けられています。 日本時間の3日午後10時現在9人が死亡、963人がケガをしたということです。