【台湾地震】9人死亡…各地で大きな被害 震源近くの日本人「悲惨な状況」沖縄では交通混乱も
地震の瞬間、この花蓮県にいたという小林賢伍さんに話を聞きました。 ――実際に揺れを感じたときどういった様子だった? 小林賢伍さん(35) 「友人の『避難して』という声で起きました。花瓶とかガラスの割れる音がいろんなところから聞こえたのですぐに友人とテーブルの下に避難して、揺れ1分くらい続いた後にすぐに貴重品だけ持って外に出た」 小林さんは、友人を訪ねて住んでいる台北市から花蓮県に遊びに来ていたところでした。 小林賢伍さん 「友人がパニック状態になっていて、とにかく放心状態でこれはまずいなと」 急いでマンションの外へ逃げた小林さん。ほかの住人たちが走って出てくる様子も見たといいます。 小林賢伍さん 「横に倒れている建物だったり、車ががれきの下にはさまっていたり、かなり悲惨な状況だなというのは第一印象としてありました」 インタビュー中にも… 小林賢伍さん 「今もちょっと余震が…」 ――大丈夫ですか? 小林賢伍さん 「1時間に2回くらい(震度)3から4くらいのが来ている。朝から今まで」 ――電気や水はどう? 小林賢伍さん 「断水は先ほど復旧した。余震が続いていること以外は問題ない」 ただ、台北市に帰る見通しは立っていないといいます。 ◇ また各地で土砂崩れも発生。山肌には砂煙が舞い、その下では線路をふさぐ落石が…。道をふさぐように落ちた石をよけて走る車。別の場所では車が山道でUターンしていると、目の前で土砂崩れが起きたのか砂煙が舞う瞬間もとらえられていました。この車、別の映像でよくみると、石が当たったのか前方部分が大破していました。 トンネルの前で崩落してしまった道路もありました。 台湾の気象当局によると、地震の規模を示すマグニチュードは7.2。ただ日本の気象庁は、マグニチュード7.7としていて、これは能登地震(マグニチュード7.6)や熊本地震(マグニチュード7.3※本震)を上回る大きさになります。