【台湾地震】9人死亡…各地で大きな被害 震源近くの日本人「悲惨な状況」沖縄では交通混乱も
この地震の影響は、台湾だけではなく日本国内にも… 沖縄県那覇市では人々が建物の上に避難していました。 記者 「沖縄県庁の最上階14階に来ています。大勢の県職員の方、観光の方、近所の方も含め大勢の方が避難をされています」 市内では、高い建物をめざし駆け足で移動する人も。津波避難施設に指定されている市役所では、多くの人が心配そうに、海の様子をうかがっていました。
台湾で発生した大地震により、沖縄県でも最大震度4の揺れを観測。沖縄本島地方や宮古島、八重山地方には一時、津波警報が出され、実際に与那国島などで最大30センチの津波を観測しました。 人がまったくいなくなっていたのは、石垣市のフェリー乗り場。観光客はもちろん、窓口にはシャッターが下ろされ、従業員の姿もありません。道路は、避難しようとする人の車で渋滞が発生していました。 避難した石垣市の住民 「ここ(避難所)まで40分かかった」 「(警報の)アラートで起こされたので本当にびっくりした」
大きな影響が出たのは空の便です。 記者 「津波警報の影響で航空機の欠航や遅れが相次ぎ、那覇空港は大変な混雑になっています」 全日空と日本航空では、沖縄の各空港を発着する便を中心にあわせて32便が欠航。約6600人に影響が出たということです。 利用客 「(便の)変更可能となっているので、変更するのにはどうすればいいのかなと思って。1時間くらい待っている」 東京・羽田空港では、沖縄行きの便が欠航となった観光客などが長蛇の列をなしていました。 取材した2人は、沖縄上空まで行ったものの引き返してきたといいます。 沖縄から引き返した観光客 「沖縄の上空らへんになったときに緊急地震速報が出されて『羽田空港に戻ることになりました』というアナウンスがあって戻ってきた」 飛行機内から撮影した沖縄の景色を見せてもらいました。 沖縄から引き返した観光客 「本当に楽しみにしていたから…ショック。ホテルのキャンセルとかもどうすればいいのか。もしかしたらもう(沖縄に)着けなくなっちゃうかもしれないので」 気象庁は、津波警報が出されていた地域では今後1日程度、海面変動が継続すると考えられるため、注意してほしいとしています。 また、1週間程度は同程度の地震に注意が必要で、日本国内での揺れが小さくても津波の恐れがあるため、津波警報や注意報を見聞きしたらすぐ避難するよう呼びかけています。