きょう(11月5日)は何の日?大幅値上げ…岡山駅「みどりの窓口」に大行列(1976年)【岡山】
岡山放送
OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1976年(昭和51年)11月5日に岡山市で撮影された映像です。 この日、国鉄(現在のJR)岡山駅の「みどりの窓口」には長い列ができました。11月6日に鉄道運賃・料金の大幅な値上げが実施されることになり、値上げ前の運賃で販売される新幹線などの回数券を買い求める人たちが並びました。 当時、岡山駅では1日平均、100冊から150冊売れる新幹線回数券が、この日は午前中だけで1500冊売れたそうです。11枚の切符が1冊になった回数券を出張用などに5冊、10冊と買い求める人が相次ぎました。 多くの人が並ぶのには理由がありました。赤字を背景に、この時の値上げは国鉄始まって以来のアップ率ともいわれ、区間によっては値上げ幅は50%前後。岡山駅でも駅の係員を増やして客の対応にあたりました。 岡山駅発着の近距離のケースで見ても、乗車券の運賃は岡山駅~大元駅、法界院駅は30円が60円に、定期券も1カ月定期で岡山駅~倉敷駅が3000円から4500円に値上げされました。 この現象は全国で起きていたとみられ、値上げ直前には切符などの売り上げが全国で急増したとの報道もありました。
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