【ボクシング】プロ2戦目でメイン抜てき横山葵海が東洋ランカー撃破「世界王者いく」亀田興毅氏
<ボクシング:スーパーフライ級ノンタイトル8回戦>◇21日◇ツインメッセ静岡◇観衆1500人 プロ2戦目でメインに大抜てきされた横山葵海(あおい、23=ワタナベ)が、判定で2連勝を飾った。 東洋太平洋同級5位デンマーク・ケビド(29=フィリピン)と対戦。サウスポーの相手と開始直後から激しく打ち合う。横山はボディーを中心に主導権を握るが、タフな相手に苦戦。7回1分過ぎには下がったタイミングで左フックを食らい尻もちの初でダウンも喫した。判定はジャッジ1人が5ポイント、2人が1ポイント差の3-0で横山を支持した。 「(ケビトは)本当に強かったんでまた一からやり直しですね。自分のボクシングができていなかった」と反省の言葉を並べた。「やっぱりDF面が…あんなところでダウンとられているようではダメなんで、練習したい」 横山は浪速高から拓大に進み、22年には全日本選手権バンタム級を制したアマエリート。今年7月のプロデビュー戦はワン・ハオ(中国)に2回TKO勝ちと期待に応える船出を飾ったが、今回はプロ、世界の厳しさを全身で味わった。 プロモートする亀田興毅氏(38)が「実際に試合を見て世界王者までいくんじゃないかと思わせてくれた。この試合次第では来年、大きな未来が開けてくると思う」と期待する逸材。「次はいいところを見せたい」と最後まで笑顔はなく、精進を誓った。