24年11月の定時到着率、ANA/JALトップ10圏外に 首位はサウディア=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年11月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門は、サウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)がトップとなった。日系大手2社は上位10社にはランクインせず、全日本空輸(ANA/NH)は2カ月ぶりにトップ10から陥落し、日本航空(JAL/JL、9201)は2カ月連続でトップ10圏外となった。「LCC」部門では、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の好調が続いている。 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。 ◆グローバル 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、サウディアが1位を獲得。定時到着率は89.85%、運航便数は1万6336便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.96%だった。日本勢は2022年11月から2年1カ月連続で首位を逃している。 2位はデルタ航空(DAL/DL)で定時到着率が88.97%、3位はアエロメヒコ航空(AMX/AM)の87.90%。4位はカタール航空(QTR/QR)で85.77%、5位はアメリカン航空(AAL/AA)で85.31%だった。 ◆アジア太平洋 アジア太平洋は、海南航空(CHH/HU)が1位を獲得。定時到着率は84.08%、運航便数は2万685便、コンプリーションファクターは98.73%だった。 2位はANAで定時到着率が79.22%、3位はJALで77.41%。4位はガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)で77.04%、5位はニュージーランド航空(ANZ/NZ)で76.72%だった。
Yusuke KOHASE