<速報>ヤ軍開幕のマー君は4回5失点で黒星スタート。突きつけられた課題とは?
しかし、下位打線から始まった3回につかまる。 先頭のピラーにツーシームをとらえられ三塁線を破られた。無死の走者を背負い、メジャーデビュー戦となったトラビスに対しては、制球が乱れて四球で歩かせた。レイエスは、初球を三塁前へバント。これを処理したヘットリーの一塁への送球がそれ、その間に先制点を奪われ、なおも無死二、三塁とピンチが残る。続くマーティンにも甘いツーシームを狙われた。ライナー性の打球をライト前へ弾き返され、2者が生還。一死をとったが、エンカルナシオンにも、またツーシームだった。2ストライク1ボールと追い込んでおきながら、カウント球、勝負球と使ってきたツーシームが真ん中へ。フルスイングされた打球は、レフトスタンドへ2ランとなって消えていった。 スコアボードの刻まれた重たい「5」の数字。4回は、勝負球をスプリットへ切り替えたが、速いボールを見せることができていないので、見極められ、手を出してもらえない。一死からピラーに、そのスプリットを打たれ、二死ととってからレイエスを四球。マーティンにもスプリットをファウルにされて10球も粘られた。最後は三振にとったが、ここまで82球を要してしまっため4回で失意の降板となった。 ツーシームは、ひとつ制球を間違うと威力を失う諸刃のボール。広島に凱旋した「フロントドア」の使い手である黒田でさえ、制球ミスが命とりになるため、勝負所では、スイッチを入れ、より繊細に変化させている。 マー君が、肘の故障再発を防ぐためには、負担が多いとされているスプリット中心の投球スタイルからの脱却が必要なのだろう。その取り組みは間違っていないが、ツーシームを多用するにはリスクも伴う。 マー君は、開幕戦から大きな課題をつきつけられることになった。