ジャイアンツ戦前に取材に応じるドジャース・ロバーツ監督（撮影・柳原　直之）

　◇ナ・リーグ　ドジャース―ジャイアンツ（2024年6月28日　サンフランシスコ） 【写真あり】バットボーイがドジャース・大谷の命を救った　強烈なファウルを目の前で素手でキャッチ 　ドジャースのデーブ・ロバーツ監督（51）が28日（日本時間29日）、敵地でのジャイアンツ戦前に取材に応じた。26日のホワイトソックス戦でファウルボールからドジャース・大谷翔平投手（29）を守ったバットボーイのハビエル・ヘレラさん（38）を称えた。 　ホワイトソックス戦の3回に大谷は三塁ベンチ内におり、打席のキケ・ヘルナンデスが打った強烈なファウルボールがベンチに向かって飛んで来た。20歳から18年、ドジャースの用具係とバットボーイを務める背番号94のユニホーム姿のヘレラさんは、飛んで来たボールを素手で両手でキャッチ。すぐ背後にいた大谷は慌てて避けたが、ボールをキャッチしてうなずいているヘレラさんに気付くと笑顔で感謝を伝えた。 　指揮官はこのファインプレーについて「ハビー（ハビエル）は素晴らしい反応で近くにいた翔平を救った。感謝している。給料を上げなければならない（笑い）」と冗談交じりながら昇給も示唆した。 　ヘレラさんもこの日の試合前に日米計20人ほどのメディアに対して取材対応。「ただ自分の仕事をしただけだよ。打球はしっかり見えていたがかなり揺れていた。痛かったかどうかは覚えていたない。その夜、知り合いから映像が送られてきて100回くらいは見た。うれしかった。翔平からは"サンキュー"と言われ、僕はあなたを守ると伝えた」と振り返った。 　一躍人気者になり、多くの報道陣に取材で囲まれたことに「緊張している。恥ずかしい」と照れ、ドジャーススタッフも大盛り上がりだった。大谷からのお礼については「ポルシェはもらってないよ。おもちゃのポルシェももらってない。噂だね（笑い）」と否定していた。大谷も自身のインスタグラムでヘレラさんが取材する動画とともに「MY HERO!!」とつづって感謝の気持ちを示した。