山下美月が感銘し影響を受けた共演俳優の名を明かす「私もこういう人になりたいと強く思いました」
アイドルとしてステージに立ちながら俳優としても活動
そして2016年に受けた「乃木坂46」第3期生のオーディションに見事合格。アイドルとして活動を開始すると、18年4月にリリースした20thシングル『シンクロニシティ』で初選抜され、21年1月にリリースされた『僕は僕を好きになる』で初センターを務めた。 「『僕は~』の時、コロナ禍で色々なものがストップした後のタイミングだったこともすごく大きかったです。自分はアイドルとして、こういうふうに生きていきたいとか、何を残していきたいとか……そういうことを一旦足を止めてちゃんと考えられた中でセンターをやらせて戴けたので、すごくがむしゃらに頑張って、とにかく、“何か結果を残さなきゃ”という時期で、自分にとっての転機に繋がったのかなと思います」 アイドルとしてのステージに立つ一方で俳優としても活動を続けてきた。俳優としての転機となったのは、ドラマ『着飾る恋には理由があって』(2021年・TBS系)だという。ヒロインの真柴くるみ(川口春奈)と価値観の違う人々が、ひとつ屋根の下で暮らすことから様々な恋を繰り広げる姿を描いている。山下さんが演じたのはくるみの後輩・茅野七海。 「監督とプロデューサーの方には特にお世話になりました。例えば、“台本はこうやって読むんだよ”ということから始まって、本当の親のように教えてくださったお二人だったので、私の中で俳優業に対しての向き合い方が変わった作品になりました。このお二人には、後にドラマ『下剋上球児』(2023年・TBS系)でも同じチームでやらせていただき、このとき声をかけて下さったことがとても嬉しかったです」 その翌年の2022年にはNHK連続テレビ小説『舞い上がれ!』に出演。ヒロイン・舞(福原遥)の親友・望月久留美を演じた。 「やっぱり、お話をいただけたというのが、とても嬉しかったですね。自分の芝居を見ていただける機会があるということがどれだけ大事か、そして恵まれているかをすごく実感させられました」 こうして多くの作品に出演を果たし、着実に役者としてのキャリアを積んでいる山下さんだが、多くの俳優と共演する中で、とても感銘し影響を受けたのは2023年放送の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)で共演した俳優だった。 「キャストの皆さんがとても豪華で。主演の鈴木亮平さんをはじめ、本当に豪華キャストの皆さんとの共演で、自分の肩身が狭くなるくらい緊張していました。そんな現場ですごく優しくして下さったのが井川遥さんでした。井川さんとはご一緒するシーンも多かったんですが、撮影以外でも本当に助けていただきました。その後、私が乃木坂46を卒業する時、撮影が終わってから半年ぐらい経っていたにもかかわらず直筆のお手紙と一緒にお花を送ってくださって。お手紙も、私がセンターを務めた曲『人は夢を二度見る』になぞらえた内容になっていて“なんて素敵な方なんだろう!”とすごく感動して、私もこういう人になりたいと強く思いました」 山下美月(やました・みづき) 1999年7月26日、東京都生まれ。O型。T160。2016年9月にアイドルグループ「乃木坂46」に第3期生として加入。21年にリリースされた26thシングル『僕は僕を好きになる』で初センターを務める。24年5月に同グループを卒業。俳優として、ドラマ『着飾る恋には理由があって』、『舞いあがれ!』、『さらば、佳き日』、『Eye Love You』、映画『日日是好日』、『映像研には手を出すな!』、『六人の嘘つきな大学生』などに出演。女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルも務める。公開待機作に『山田くんとLv999の恋をする』(2025年3月25日公開予定)がある。 鈴木一俊
鈴木一俊