【MLB】 フアン・ソト争奪戦 現時点でリードしているのはどのチームか? NY2球団がやはり有利か
今オフ最大の関心事は、スーパースターである外野手フアン・ソトがどの球団に行くのかということだろう。MLB公式サイトでは、移籍情報に詳しいマーク・フェインサンド記者、そして現時点でソトとの面談を予定している4球団(ヤンキース、メッツ、レッドソックス、ブルージェイズ)の番記者が、現段階でのソト争奪戦の趨勢を取り上げている。浮かび上がってきたのはニューヨークの2球団がリードしている現状だ。 フアン・ソトを獲得するチームは「8つに絞られた」 米記者報道
まずフェインサンドは現時点でソト争奪戦をリードしている球団に「メッツ」を挙げ、具体的には「51-49%でヤンキースより有利」と見ているという。その理由はメッツには、ほぼ間違いなくソトに他球団より高額なオファーを出せるであろう、無尽蔵の資金力があることだ。ヤンキースもメッツに近いオファーを出せることが予想され、条件面が僅差ならば、慣れ親しんだ古巣・ヤンキースを選ぶ可能性もあるだろうというのが同氏の見解だ。 また、4球団の番記者の内、2人がメッツ、2人がヤンキース優勢を予想した。ヤンキースを推す理由は慣れ親しんだで古巣であること、また球界最強打者アーロン・ジャッジと長きに渡ってコンビを組める恩恵を挙げる声が多かった。反面、メッツを推す理由は、最高額のオファーを出せる資金力が挙げられた。 そして、4球団の番記者は、各球団がソトに売り込めるセールスポイントを挙げた。 ヤンキースのセールスポイントは、ヤンキースに加入した今季にソトが大きな成功を集め、ファンの支持を既に得ていること、そしてジャッジとのデュオを継続できることだ。また、ヤンキースという大人気球団で、スターとしてさらにマーケティングの機会もあることも言及されている。 メッツのセールスポイントはやはり資金力、そして今季のプレーオフで躍進を遂げ、世界一を狙うチャンスが見えてきた点だ。メッツはオーナーの積極的投資の甲斐あって、今季ワイルドカードからリーグ優勝決定シリーズに進出。世界一を狙える“勝てる”チームだとソトに売り込めるのは大きなポイントだ。 レッドソックスのセールスポイントは、同じドミニカ共和国出身のデイビッド・オルティーズ、マニー・ラミレス、ペドロ・マルティネスらが活躍してきた球団だということだ。また、レッドソックスは近年、ペイロールを抑えており、ソト獲得に費やせる金銭的余裕も十分だ。 ブルージェイズは上記の3球団と比べると、やや劣勢だ。ブルージェイズは今季ア・リーグ東地区で最下位フィニッシュ。FA選手との大型契約には前向きな球団だが、ヤンキースでワールドシリーズを味わったばかりのソトに、勝てるチームになることをアピールする必要がある。同胞のブラディミール・ゲレーロJr.がソトの呼び込みに関与する必要もあるだろう。 やはり資金力で優るメッツ、古巣のヤンキースは現時点では有利かもしれない。既に面談の予定が明らかになっている上記4球団だけではなく、争奪戦にはドジャース、フィリーズ、レイズといった球団も加わることが予想されている。歴史に残る若き天才打者の行方に、球界の注目が集まる冬になりそうだ。