2年連続ダンクコンテスト王者のマック・マクラング、悲願のNBA定着を目指してマジックと契約しキャンプ参加へ
昨シーズン、Gリーグでは平均25.7得点、6.6アシストと申し分のない成績
2年連続でNBAダンクコンテスト王者となったマック・マクラングが、マジックと年俸の一部保証となる契約を結んだことがわかった。これから10月に始まるトレーニングキャンプに参加し、開幕ロスター入りを目指すことになる。 25歳のマクラングは、ジョージタウン大、テキサス工科大を経て2021-22シーズンにプロデビューを果たす。しかし、これまでNBAでのプレーはわずか3試合のみで、Gリーグを主戦場としてきた。このキャリアだけでいえば、彼が全くの無名選手であってもおかしくない。だが、傑出した跳躍力を生かしたダンクが大きな話題となり、2023年オールスターゲームではGリーグの選手として異例の抜擢を受けてダンクコンテストに出場する。 そして本番では次々と独創的なダンクを披露し、圧倒的な支持を受けてコンテンスト王者になった。当時のダンクコンテストは、かつてのマイケル・ジョーダンやビンス・カーターといったスター選手は出場することなく、各選手のダンクは既視感があるものばかりとマンネリ化が指摘されるなど評判が悪かった。だが、マクラングによってかつての熱狂を取り戻し、ダンクコンテストの救世主として絶賛された。そして、昨年のコンテストにも出場し、史上5人目となる連覇を達成している。 このようにマクラングは、ダンクにおいて誰もが認める第一人者となった。しかし、プロバスケットボール選手としては苦戦が続いており、昨シーズンはマジック傘下のGリーグ、オセオラ・マジックで27試合に出場し、平均25.7得点、6.6アシスト、4.7リバウンド、3ポイントシュート成功率39.6%を記録したが、NBAへのコールアップはなかった。 来年1月には26歳となるマクラングは、年齢面から見ると今シーズンこそなんとかNBA定着へのきっかけを掴まないといけない崖っぷちな状況と言える。現在のマジックのバックコート陣を見ると、昨シーズンのローテーション要員から元ドラフト全体1位のマーケル・フルツは去ったが、ベテランのケンテイビアス・コールドウェル・ポープをFAで獲得と層はさらに厚くなっている。 激しい競争の中で開幕ロスターを勝ち取り、NBAの舞台でも持ち味の豪快なダンクを見せてくれるのか。マクラングにとって、キャリアの大きな別れ道となる戦いが約1カ月後に始まる。
バスケット・カウント編集部
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