【独自解説】「自信も指導力もなく有能な側近もいない表れ」金正恩総書記が側近らに2800億円分の“贈り物”⁉金総書記“神格化”急加速も、専門家指摘「“国民が突然考えを変えて裏切る”ことは十分にある」
今、北朝鮮国内で『金正恩総書記の神格化』が急加速しているといいます。起きている異変とは?世界で大バズりしているという“金正恩ソング”の衝撃事実とは?『朝日新聞』元ソウル支局長・牧野愛博氏の解説です。 【“大バズりソング”を動画で】金正恩総書記“衝撃”のミュージックビデオ「親しみやすいお父様」公開 “呼び捨て”容認&ノリノリ出演でイメチェンアピール⁉“娘・ジュエ氏”の敬称にも変化が…異変続出の北朝鮮ウラ側
北朝鮮では、党幹部・国民が着用しているというバッジ。これまでは金日成氏・金正日氏の二人が並んだバッジでしたが、それが“金正恩のみバッジ”に変わりました。牧野氏は、「金正日氏とは正反対で、自信がない表れだ」との見解を示しています。また、あらゆる所に飾られている金日成氏・金正日氏の肖像画にも金正恩総書記が追加され、スリーショットに。牧野氏によると、「国民は管理の手間が増える。今後、金正恩一人になるかもしれない」ということです。 さらに、『労働新聞』によると、動画共有サイトで1100万回再生超を記録しているという“金正恩ソング”。『労働新聞』は「世界が絶賛」と報じましたが、牧野氏は「国内は盛り上がっていない。海外でバズっても無意味だ」と話しています。
Q.バッジを自分の顔だけにしたり肖像画に自分を追加したりするというのは、『祖父・金日成には敵わないな』と肌感覚でわかってきているということですか? (『朝日新聞』元ソウル支局長・牧野愛博氏) 「おっしゃる通りです。とにかく自信がないので、何か形で作りたいんです。父・金正日氏は自分一人のバッジを作りませんでしたから、そういった物を自分で作ること自体が、『周りの人たちが忠誠心を持って自分のことを見ているのかどうか』と不安でしょうがないということでしょう」
また、保身に走る側近の“歪な競争”激化もあるといいます。今、金正恩総書記はエリート層に、食料・住居・ぜいたく品・車などを支給していて、これに必要な政治資金が年間約2800億円。韓国『中央日報』は「忠誠心と結束を引き出すためには必須だ」と報じていますが、牧野氏は「金正恩氏は自信も指導力もなく、有能な側近もいない表れだ」としています。 Q.北朝鮮では『いかに軍を掌握化するか』と、よく言われますよね? (牧野氏) 「そうですね。でも、『自分が掌握している』という自信がないので、おべっかを言ってくれる人にいっぱいお金をあげたりしている、そういう構図だと思います」 Q.北朝鮮の体制は、今後どうなっていくんでしょうか? (牧野氏) 「私は、もうかなり“詰んでいる”というか、徳俵に足がかかっている状態だと思いますから、私たちはそんなに焦らずに、これからも堂々と交渉していったほうが良いと思います」 Q.“金王朝”の弱体化、もしくはクーデターみたいなことが起こるかもしれない、ということですか? (牧野氏) 「ルーマニアで起きたような、“国民が突然考えを変えて裏切る”ことは十分あると思います」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月4日放送)
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