関東・東北で「異常震域」地震 気象庁「異常な地震活動ではない」
7日午後5時32分ごろ、関東広域と東北地方の一部で最大震度2を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は400キロ以上離れた鳥島の近海。通常の地震とは揺れの伝わり方が異なる「異常震域」とみられるが、気象庁は「異常な現象ではない」としている。 【図解】異常震域のメカニズム 気象庁によると、震源の深さは約420キロ、マグニチュード(M)は6・0と推定される。 一般的な地震では震源の付近で揺れが最も大きくなり、同心円状に遠くなるほど小さくなっていくが、今回は震源地から同じ距離にある東海地方や、震源から近い八丈島などでは揺れが観測されていない。太平洋プレート内部の非常に深い場所が震源だったため、硬いプレートの内部を揺れが伝わったとみられ、東京都などの関東や福島県などの太平洋沿岸で揺れを観測した。 気象庁は「震源地が深い地震特有の現象で、異常な地震活動ではない」としている。【西本紗保美】