「自分が抑えればいいやって感じで」西武の黄金ルーキー武内夏暉が語る1年目“10勝6敗”「楽しんでるわけじゃないですけど(笑)」《パ・リーグ新人王》
國學院大時代に授かった監督の教え
そんな武内に國學院大の鳥山泰孝監督は「ランナーを出してもそのあと抑えれば関係ない」と口酸っぱく言った。 「チームメートも『ホームに返さなきゃいいんだよ』と口をそろえて言ってくれて……。そういう言葉を聞いているうちに、打たれたらどうしようとか、ランナーをためてしまって野手に悪いなぁと思っていた気持ちがなくなりました」 この大学時代の経験はプロとなった現在も生きている。 「初めての対外試合で打たれて『やっぱり身構えたら打たれるな』と痛感しました。それからは、もちろん過去の対戦で打たれた球とか、相手の苦手なコースとかデータは把握してはいるんですが“誰がバッターボックスに立っているか”という考え方自体を打ち消すようにしていました」 今シーズンはすべての先発試合で5イニング以上を投げ、試合を作るという先発の大きな使命を果たしてきた。 マウンドに登るときに心がけているのは気負わないことだとか。
(「NumberPREMIER Ex」市川忍 = 文)
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