母が「健康に良くてコスパ抜群!」と、自作の「お酢ドリンク」を毎日飲んでいます。歯に悪いと聞くのですが、本当にコスパは良いのでしょうか…?
「お酢ドリンク」というと健康に良いというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか? 中には、健康とコスパを考え、お酢ドリンクを毎日大量に自作し飲んでいる人もいるかもしれません。 本記事では、お酢ドリンクの健康効果や飲み過ぎのリスク、自作と市販のコスト比較などについて解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
お酢ドリンクの健康効果
お酢ドリンクにはさまざまな健康効果が期待されます。例えば、血糖値の上昇を抑える、内臓脂肪を減らす、血圧を下げる、便秘改善、美肌、疲労回復などが代表的なメリットといわれています。 お酢を習慣的に摂取すると、内臓脂肪を減らすという研究報告もあるため、ダイエット目的で毎日お酢ドリンクを飲んでいるという人もいるかもしれませんね。
お酢ドリンクを飲み過ぎることのリスク
お酢は健康に良い一方で、多くの量を摂取すると胃腸に大きな負担をかけ、胃の不調や胃もたれ、腹痛の原因となることがあります。逆流性食道炎につながるリスクも高まるようです。 また、お酢の酸性が歯のエナメル質を傷つけるリスクがあるため、虫歯の原因になる可能性があります。知覚過敏や口腔内のトラブルを引き起こすことも考えられます。なお過度な摂取は血圧が急激に低下し、めまいやフラつきを引き起こす場合もあるため注意が必要です。
お酢ドリンクの適切な摂取方法
お酢ドリンクの飲み過ぎは良くありませんが、適切に摂取すれば健康に良い効果が期待できます。 一般的にお酢の適量は1日15ml(大さじ1杯)程度とされ、濃縮タイプの場合は薄めて摂取することが推奨されます。自作する場合は、この量を超えないように注意しましょう。 また、食事中や食後のタイミングで飲むことで、胃腸の負担を軽減し、血糖値の上昇を抑える効果を最大限に活かせるとされています。過剰摂取を避け、健康効果を得るためには、無理のない範囲で適量を継続的に摂ることが大切です。
自作と市販のコスト比較
適切な範囲でお酢ドリンクを摂取することは大切ですが、節約を兼ねてお酢ドリンクを自作する場合、どれくらいの節約効果が期待できるのでしょうか? 市販の薄めて飲むタイプのお酢ドリンクと、料理にも使用できるお酢を薄めて自作のドリンクを飲んだ場合のコストを比較していきましょう。 まず市販のお酢ドリンクですが、CJグループが手がける「美酢 ざくろ」を比較対象とします。「美酢 ざくろ」は「100%果実発酵酢から作った果実のおいしさを楽しめる飲むお酢」として売り出されており、ネット通販では900mlの商品が1本あたり800~900円程度で購入が可能です。 公式ホームページでは4倍希釈で200mlの栄養成分が表示されています。そのため、「美酢 ざくろ」を希釈後200ml(「美酢 ざくろ」自体は1日50ml)摂取すると、1日あたりで大体50円程度ですので、1ヶ月分では約15000円が相場となります。 一方、自作のお酢ドリンクは穀物酢や果実酢に水やはちみつなどを加えることで、低コストで手軽に作成できます。 ミツカンの「穀物酢」は800mlでも300円程度で購入が可能です。そのため、5倍に薄めて1日200ml(「穀物酢」自体は40ml)摂取すると、1日あたりで15円ですので、1ヶ月分では450円程度です。水や砂糖代を入れても、自作のほうがコストを低くできるでしょう。
まとめ
お酢ドリンクの健康効果は魅力的です。ただしお酢の濃度にもよりますが、毎日1Lの過剰摂取は体への負担となりかねません。適量を守りながら、必要に応じて自作で節約しつつ健康を維持しましょう。 出典 CJ FOODS JAPAN 美酢 ざくろ(美酢 / 美酢) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部