宝塚・雪組トップスター彩風咲奈、卒業前最後のリサイタル開幕 観客の笑顔で「大阪城より気持ちが大きく」
10月に退団する宝塚歌劇団雪組トップスター・彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が4日、大阪・NHK大阪ホールで卒業前最後のリサイタル「ALL BY MYSELF」を開幕させた。 宝塚音楽学校時代、生徒募集モデルに抜てきされた当時のポスターから、初舞台での初々しい姿、新人公演時代と懐かしい映像が次々に登場する中、「ロミオとジュリエット」や「るろうに剣心」など、思い出の楽曲を披露。 若手注目スター・華世京(かせ・きょう)がインタビュアーにふんし、スター街道を駆け上がってきた彩風に、当時の心境を引き出しながらの芝居形式。2部はトップスターになってからの楽曲を中心につづった。 神奈川公演を終えての大阪公演初日とあって、カーテンコールのあいさつも饒舌(じょうぜつ)だった。「大阪の皆さんに早く見て頂きたい、という思いが爆発してしまって、本当に楽しい時間でした。皆さまの笑顔がまぶしすぎて、ここ(NHKホール大阪)のロビーから見える大阪城より気持ちが大きくなっています」と笑わせた。「世の中はゴールデンウイーク。そんな中、選んでくださってありがとうございます。後悔させないように“一番楽しかった”と言ってもらえるように、心を込めて千秋楽まで走り抜けていきたい」などと誓っていた。 同公演は8日まで。サヨナラ公演は7月6日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する「ベルサイユのばら―フェルゼン編―」(8月11日まで)。東京宝塚劇場の千秋楽10月13日で退団する。