妖怪や生き霊って本当に存在しているの!? この世とあの世以外の存在「暗黒界」のヒミツを学ベるコミックエッセイ【書評】
興味半分でちょっかいを出す、というのも、元を辿ればちょっかいを出す側の小さなからかいの気持ちが引き金だ(対人間相手で考えれば「そりゃ相手も怒るわな」という行動ケースも結構あったりする)。 作中にはそんな暗黒界の住人である妖怪を自己利益で使役する人の話や、生きている人間の大きな情念≒生霊によって苦しめられる人の話も。また、実際に悪霊界の住人である、妖怪たちの被害にあってしまったら…? そんな時の為の対策も書かれているため、覚えていて損はないだろう。 信じるか信じないかはあなた次第。だがこの世の中には確かに、理屈が通用しない事象や科学的根拠だけでは説明の付かない存在もいる。そんな時、人ではないものの知識を持っていると、説明不可能な不可思議で恐ろしい事柄も、少しだけ見え方が変わってくる。 自分が今存在する、この世界での生き方がちょっぴり豊かになるかも? その秘密もまた、この世以外のどこかに転がっていたりするのかもしれない。 文=ネゴト/ 曽我美なつめ