アトランタで続く断水問題 市内各所で相次ぐ水道管破裂
アトランタ、ジョージア州、6月5日 (AP) ― 老朽化した水道本管が各所で破裂し、断水が続く米南部ジョージア州アトランタで6月5日、また水道管が破裂した。 市内では、破裂した水道管を交換するためのパイプの取り付け作業が続いているが、南部の古都で起きている水道管破裂事故は5日目となる。 最初の事故は1日、ダウンタウン西部で発生したが、修理後水圧が回復したため、3日午後には、沸騰水注意報が出ていた地域は縮小した。 しかし、ダウンタウン、ミッドタウン、そして東側の地域は、4日になっても依然として沸騰水注意報が出たままで、修理現場周辺街区では断水が続いている。 水圧の低下により、高層階ではトイレの水が流せなくなり、一部の空調システムが正常に作動しないため、高層ビルにある一部のホテルやオフィス、アパートが被害を受けた。 全米の都市インフラが老朽化して脆弱になっており、アトランタの断水はその現れだといえる。 2022年のミシシッピ州ジャクソンの水道危機では、同市の水道システムに長い間問題があり、多くの住民が何週間も安全な水道水を利用できなかった。 ミシガン州フリントを含むほかの都市も、住民に安全な飲料水を供給するのに苦労している。 連邦裁判所から中止命令を受けるまで、未処理の汚水を小川やチャタフーチー川に垂れ流していたアトランタは、老朽化した下水道と給水システムの改善を目指して、数十億ドルを費やし、30日分以上の水を溜めるために、8キロの岩盤にトンネルを掘削したが、水道問題はいまだに解決していない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)