温暖化で「台風10号」強力に?……最大風速、7.5%UPか 襲来確率は26%増 今できる“10の行動”【#みんなのギモン】
■気候変動で4.5回→5.7回に増加か
鈴江アナウンサー 「さらに温暖化など気候変動の影響がないと仮定した場合、10年間で台風10号クラスの台風は約4.5回発生すると予想されますが、それが気候変動によって約5.7回に増加。つまり今回のような台風が日本を襲う確率が、気候変動で26%高まった可能性があるといいます」 河出奈都美アナウンサー 「数字に表れているのを見ると、温暖化の影響は確実に災害という形で自分たちに返ってきているのではないかなと感じますね」 斎藤キャスター 「温暖化は日本だけではなくて世界規模で影響を及ぼしているのも心配です」
■温暖化がすすめば災害「激甚化」
鈴江アナウンサー 「温暖化の影響は台風だけではありません」 「気候変動に詳しい東京大学未来ビジョン研究センターの江守正多教授によると、猛暑・ゲリラ雷雨・干ばつといった自然災害の発生にさまざまな形で影響します。このまま温暖化がすすめば、災害はどんどん激甚化していくと指摘します」 「温暖化の主な原因は、私たちの生活から排出される温室効果ガス。温暖化を防ごうと、世界各国が温室効果ガス削減のための目標を立てていますが、2030年までの目標を達成できたとしても、世界の平均気温は産業革命以前と比べ2.5℃以上上昇すると言われています」 「温暖化の対策は本当に待ったなしの状態だと、江守教授は訴えています」
■国連などが挙げる「10の行動」
鈴江アナウンサー 「何ができるのでしょうか。大きな話になるとついていけない部分もありますが、国連などは今すぐ個人でできる10の行動を挙げています」 「近い距離を車で移動するのではなく徒歩や自転車で移動する、公共交通機関を使ってみる。暑い時はエアコンを使っていただきたいですが、できる範囲で節電してみる」 「リデュース・リユース・リペア・リサイクルで、すぐに物を捨ててしまわない。他に、野菜をもっと多く食べる、長距離の移動手段を考える、家庭のエネルギー源を替える、電気自動車に乗り換える、環境に配慮した製品を選ぶなどもあります」