温暖化で「台風10号」強力に?……最大風速、7.5%UPか 襲来確率は26%増 今できる“10の行動”【#みんなのギモン】
■全国で7人死亡、126人がけが
斎藤佑樹キャスター 「台風の影響で全国各地で交通機関の乱れも発生しましたから、その辺りも心配ですね」 鈴江アナウンサー 「台風10号では各地で河川の氾濫や土砂災害が発生しました。1日午後1時半時点のNNNのまとめでは、愛知で3人、徳島で1人、福岡で2人、佐賀で1人と合わせて7人が亡くなり、鹿児島では1人が行方不明になっています。けが人は126人となりました」
■枕崎の最大瞬間風速は51.5メートル
鈴江アナウンサー 「今回の台風は8月29日に鹿児島県に上陸し、九州・四国を通過。再び太平洋に出て、近畿・東海地方へ接近し、迷走しているとも言われました。さらに、速度が非常に遅かったことから影響が長期化しました。台風から離れた場所でも局地的な大雨となりました」 「今回の台風はどれほどの勢力だったのか振り返ります。最も強い風を観測した枕崎市では、最大瞬間風速は51.5メートルに達しました。これは猛烈な風で走行中のトラックが横転するような強さです」
■天城山では平年の2.3倍の大雨に
鈴江アナウンサー 「雨に関しては、台風が日本に近づいた8月27日から9月1日午前11時までに、静岡・伊豆市の天城山で942ミリの雨が降りました。これは8月1か月分の降水量平年値の2.3倍にあたります。宮崎・えびの高原では同期間で911ミリに達し、これは同平年値の1.6倍です」 「さらに8月28日から31日にかけて鹿児島・宮崎・大分・香川・徳島・兵庫・三重の7県で線状降水帯が発生し、大雨に見舞われました」 森圭介アナウンサー 「多発するゲリラ雷雨は、私が小さい頃とは違うフェーズに入ってきているなと思います。今回の台風10号も近年稀に見る台風でした」
■イギリスの研究チームの分析結果は?
鈴江アナウンサー 「これほどまでに台風10号の勢力が増した要因の1つとみられるのが、温暖化です。イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームによると、台風10号のリアルタイム分析によって、気候変動が台風10号をより強力にしたことが確認されたといいます」 「台風10号の最大風速は、温暖化の影響で7.5%強くなった可能性があるということです」