「J2優勝」を目標に掲げたモンテディオ山形。大型補強を実現できた背景にあるのは?
ほぼ全てのポジションで即戦力を
モンテディオ山形は1月14日に2024キックオフイベント内で新加入選手記者会見を行なった。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 昨季は8連敗やピーター・クラモフスキー監督の解任もあって序盤に低迷したが、渡邉晋監督就任後に3度5連勝をするなど急浮上。リーグ5位でJ1昇格プレーオフに進出した。だがそのプレーオフ1回戦で清水エスパルスと引き分けて敗退となり、J1昇格は果たせなかった。 渡邉体制2年目となる今年は、クラブとして「J2優勝」という目標をはっきりと掲げている。渡邉監督は昨シーズンオフ前から「その本気度が問われる」と自身だけでなく選手やクラブにも高い意識を求めていたが、それはこのオフの補強にもはっきりと現れている。 今年の新加入選手は12人(復帰組は除く)。昨年までに内定済みだったトップ昇格2人(上林大誠、千葉虎士)と大学経由のユース出身者(相馬丞、狩野海晟)以外の8人は、いずれもJ2で実績を残した即戦力となった。 チームのストロングポイントとしてある両ウイングには特に力を入れていて、右では坂本亘基(元・横浜FC)、左では杉山直宏(元ガンバ大阪)、氣田亮真(元ベガルタ仙台)を獲得。小野雅史(名古屋グランパスへ)が抜けた左サイドバックには安部崇士(元・徳島ヴォルティス)を獲得し、他にもボランチの松本凪生(元ヴァンフォーレ甲府)、右サイドバックに岡本一真(元ザスパクサツ群馬)、FWに有田稜(元いわきFC)、トップ下に加藤千尋(元ベガルタ仙台)と、ほぼ全てのポジションで即戦力を加えて、戦力の大幅な底上げに成功している。 今回のオフもチームを離れた選手は多かった。昨年J2で13得点のチアゴ・アウベス(ボタフォゴへ)や助っ人FWデラトーレ(ミラソウへ)が移籍しただけでなく、守備陣で主力の野田裕喜(柏レイソルへ)と小野雅史といった結果を残した主力がJ1へ引き抜かれてしまった。 主力選手が上位カテゴリに移籍してしまうのはどのカテゴリのクラブでも抱える共通した悩みだ。しかし、ここ数年の山形はその移籍で空いた穴を埋めて余りある戦力補強に成功していて、特に今年はその質と人数が一段階上がった印象もある。
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