イスラエル、ベイルート南郊など空爆 ヒズボラも反撃
Laila Bassam Ari Rabinovitch [ベイルート/エルサレム 12日 ロイター] - イスラエル軍は12日、レバノンの首都ベイルート南部郊外の武装組織ヒズボラ支配地域に対する空爆を実施した。ダヒエ地区の地下にあるヒズボラの武器・ミサイル施設の大半を破壊したとしている。 空爆は同日午前から十数回実施。攻撃に先立ちソーシャルメディアで住民に警告していた。 イスラエル軍は中部の山岳レバノン県も空爆し、レバノン保健省によると、少なくとも23人が死亡。さらに、南部の攻撃で8人死亡したほか、北東部でも1人死亡した。 イスラエル軍は9月にレバノン南郊への空爆を開始しており、住民の多くはすでに避難している。 一方、イスラエル北部の一部の地区では空襲警報が発令され、住民が避難。北部ナハリヤで民間住宅が攻撃を受け、2人が死亡した。ヒズボラは、ナハリヤの東にある軍事基地を標的としたドローン攻撃を実施したと表明している。 北部全域がドローン攻撃を受け、ハイファ郊外の幼稚園の敷地内に1機が着弾したが、幼児らはシェルターに避難していたため負傷者は出なかった。 イスラエル軍のハレビ参謀総長はこの日、レバノン南部の部隊を訪れ、同国で「非常に強力な作戦」を展開していると述べた。 イスラエルのカッツ新国防相は11日、参謀本部と初めて面会し、目標を達成するまで停戦はないと強調した。 イスラエルは2023年10月のイスラム組織ハマスとの戦闘開始以降、ヒズボラとも交戦を続けてきた。これまでにレバノンで3287人が死亡。この大半が過去7週間で死亡したと、レバノン保健省は発表した。