県内の小中学校で不登校の子どもが1567人 この5年で最多 無理に行く必要がないという考えも
福井県の不登校の児童・生徒数が昨年度1567人と、過去5年間で最も多くなったことが文部科学省の調査でわかりました。 調査によりますと、県内の小中学校で2023年度に30日以上欠席した「不登校」の児童・生徒は、前の年度に比べ63人増え、1567人となりました。内訳は小学校が545人、中学校が1022人といずれも増加しました。 増加した理由について県では、「選択肢の一つとして、無理に学校に行く必要がないことが認知されてきた」とみています。 一方、県内の小中高校と特別支援学校が把握したいじめの件数は1750件で、前の年度に比べ378件増加しました。 このうち「いじめ防止対策推進法」による、不登校やいじめを受けたことによる自殺などの「重大事態」は1件が認定されました。 いじめの件数の増加について県は、「市町の聞き取り調査などで積極的に把握をしたため」としていて、「今後も小学5年生から中学3年生を対象にしたアンケートを県内全域で行うなどして、子どもの声を 聞き取り、魅力ある学校づくりに取り組んでいきたい」としています。