京本大我×古川琴音が明かす恋愛観「“ビビッとくる”運命を体感してみたい」
京本×古川の「運命」のターニングポイント
ーー音楽やピアノが、湊人と雪乃の出会いを運命的に彩っているような映画になっていますが、お二人にとっての運命のターニングポイントはなんですか? 古川 いま振り返ってみると、中学校で演劇部に入ったのがターニングポイントだと思います。それから高校、大学と演劇に関わってきましたが、お芝居を仕事にするとは考えていなくて。でも、中学で演劇部に入っていなかったら、いまの私はいないと思うと「運命」かな、と。 京本 僕は、京都の三十三間堂を見た瞬間です。あの千手観音の衝撃が忘れられなくて、それをきっかけに御朱印集めを始めました。10年以上も続いている、僕にとってライフワークとも言える趣味です。最近は、趣味が高じてお茶のことを勉強したりもしていて。 ーーお仕事で日々お忙しいと思いますが、合間を縫って趣味も楽しんでいるんですね。 京本 むしろ、良いリフレッシュになっています。最低でも年に一回は、京都の南禅寺というパワースポットに行くことも欠かせません。無意識に「あ、行きたいな」と思った瞬間が、心身に疲れを感じているサインでもあるのかな、と。 古川 その感覚、すごくわかるかも。私にとってのリフレッシュは、いま飼っている猫で、どんなに仕事で疲れていても一気にパワーチャージできるんです。外では出せないような、私のだらしない面も見られているし、唯一「秘密」がない存在かも。ちょうど、この映画の撮影が始まる前に拾った子なんです。 京本 そうなんだ! じゃあ、撮影とともに育ったんだね。 古川 そうなの。まだ生後一ヶ月にもなっていない子猫だったんですけど、映画の撮影が進むとともに成長しました。 ーー仕事もプライベートも上手に楽しんでいるお二人、見習いたいです。 京本 でも、僕自身は、あまりゴールを定めすぎずに「俳優」という仕事をやっている感覚があります。もちろん、刺激や好奇心、自分の「好き」って気持ちが燃え続けている限りは続けていきますけど、違うことに強い興味を持ったら、急に辞める可能性もあって。そればっかりは、次にどんなターニングポイントがあるか、わからないです。 古川 この仕事を続けられることも幸せだし、この仕事を辞めてまで進みたい道が見つかったら、それも幸せな人生だな、と思います。確かに、そのときになってみないとわからないかも。