京本大我×古川琴音が明かす恋愛観「“ビビッとくる”運命を体感してみたい」
お互いに、自然体でいられた
ーーお二人は今作が初共演ですね。共演される前後で、お互いの印象に変化はありましたか? 京本 「こっちゃん」「きょも」と呼び合うくらい、すぐに距離が縮まりました。本当に話しやすくてフラットで、変に気を張ることもなかったです。話したいときに話して、音楽の話とか、ちょっとした会話が自然に続いて。そのまま本番が始まったりもしたよね。 古川 本当にフラットで、壁を感じない方だと思いました。正直に言うと、お会いする前まではアイドルとしての京本くんしか知らなかったので、クールな印象が強くて。でも、そんな心配なんていらないくらいに広い心で受け入れてくれたので、私も自然体で現場にいられました。 ーー距離が縮まるのが早かったんですね。そんなお二人が、お互いの役柄について受けた印象についても教えていただきたいです。まず、雪乃を演じた古川さんは、湊人にどんな魅力を感じましたか? 古川 一番感動したのは、雪乃の秘密を知ってしまった湊人が、それでも彼女に会いに来てくれるシーンです。雪乃の秘密を受け入れるのは、すごくつらかったはずなのに……。彼のひたむきさや、誠実さを感じました。 ーー湊人の思いの強さが表れているシーンですよね。京本さんは、雪乃をどんな女性だと捉えていますか? 京本 言葉では表現しがたい、唯一無二なミステリアス感をまとっている女性だと思います。神秘のベールに包まれていて、簡単には心を覗かせてくれないけれど、でもちゃんと人間らしい温かみも持っている。挫折を味わった湊人の背中を押して、もう一度、夢に向き合わせてくれたのは彼女のおかげです。 ーー確かに、雪乃には底知れないミステリアスな雰囲気が漂っていますよね。古川さん、ご自身との共通点はありますか? 古川 ミステリアス……とはちょっと話が変わってしまうんですが、私が思うに、雪乃はけっこうな「猪突猛進型タイプ」なんです。湊人に対する思いの強さもそうですし、自分が「こう!」と決めたら簡単には曲げない面があると思っていて。 それで言うと、たとえば私は、気になったアニメがあったら二~三日間で最終話まで見切ってしまうタイプなんです。似ているって言ったら、雪乃にはちょっと申し訳ないですけれど(笑)、ハマったら周りが見えなくなるところは、一緒なのかな。 京本 僕も、湊人を演じるうえで、自分のなかから引っ張り出せる部分はたくさんあったな、と感じています。もちろん雪乃の力を借りつつなんですが、挫折したところからふたたび夢に立ち向かっていく姿には、自分と通じるものがあるな、と。僕自身、逃げたり負けたりしたままで終わることは、あまりないので。