【次期衆院選】不出馬の意向固めた比例東海・静岡8区の塩谷立衆院議員…自民党県連は候補者公募へ(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
派閥の裏金事件で自民党を離党した比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立衆院議員が次の衆院選に立候補しない意向を固めたことがわかりました。自民党県連は静岡8区の候補者を公募で選考するということです。 5日、塩谷議員の地元・浜松市の事務所を訪れると…。 (西尾 拓哉 記者) 「衆院選に出馬しない意向を固めた塩谷議員ですが、事務所の前に張られたポスターには“リスタート”と記されています」 ポスターには以前は記されていなかった“リスタート”の文字が。無所属で“再出発”を図った塩谷議員ですが約30年にわたった国会議員生活の幕を閉じることになります。 安倍派の座長だった塩谷議員は、裏金事件を巡り自民党から離党勧告処分を受け4月に離党しました。当初は、次の衆院選に無所属で立候補したい考えを示していました。 (塩谷 立 衆院議員) 「活動している以上、出る覚悟でやりますが、無所属で出馬ということは大変難しい、厳しい、しかも逆風でありますから、それをいかに乗り越えられるかということですよね」 離党した後も自民党支部の会合に姿を見せ、“立候補への意欲”を示していた塩谷議員。静岡8区の候補者となる支部長は“空席”のままでしたが、自民党支部は「あくまで塩谷議員の判断を待つ」考えを明らかにしていました。 (塩谷 立 衆院議員) 「しっかり地域のため日本のために政治活動を続けてまいりますということですね」 Q.次期衆院選に無所属での出馬の意向は変わらない? 「基本的には、基本的には」 (自民党浜松中央支部 花井 和夫 支部長) 「解散総選挙という話もあるので、できるだけスケジュール的にも早くしていかないととは思いますが、われわれが判断できる状況ではないので待つしかない」 複数の関係者によりますと、塩谷議員は地元からの厳しい声などを受け、4日までに関係者に対し「次の衆院選に立候補しない考え」を伝えたということです。来週10日に浜松市で会合を開き、支援者に説明する方針です。 一転して“不出馬”の意向を固めた塩谷議員に対し浜松市民は…。 (浜松市民・60代) 「(裏金事件について)きちんと対応していただければ良かったと思いますけれど、説明が分かり辛かったと思います」 (浜松市民・70代) 「やっぱり出ないのかと思って。けじめをつけるという意味ではいいんじゃないですか」 これまで「塩谷議員の判断を待つ」姿勢を示していた自民党支部は…。 (自民党浜松中央支部 花井 和夫 支部長) 「今まで(塩谷議員に)“賢明な判断を”と言ってきたので、自民党の国会議員が8区からしっかり出せるように頑張っていきたい」 一方、自民党県連の相坂幹事長は地元の意向を確認した上で、8区の候補者を公募で選考する考えを明らかにしました。 (自民党 静岡県連 相坂 摂治 幹事長) 「次期衆議院の選挙が秋とも言われているので、これに間に合うように、あまり時間は残されていませんが、できる限り速やかに手続きを経て、公募含めた選考に入っていきたい」 自民党県連は9月中の候補者決定を目指す考えです。