U-17女子W杯が開幕、“リトルなでしこ”は初出場ポーランドにスコアレス…主将・鈴木温子「決定力が足りなかった」
U-17日本女子代表は17日、ドミニカ共和国で行われるU-17女子ワールドカップのグループリーグ初戦でU-17ポーランド女子代表と対戦し、0-0で引き分けた。 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 2022年の前回大会はベスト8に終わった“リトルなでしこ”。14年に優勝、10年と16年に準優勝と好成績を収めてきたなかで、2度目の世界制覇に向け、グループリーグ初戦で大会初出場のポーランドと相まみえた。 前半は拮抗状態が続き、0-0のまま折り返す。後半開始からFW佐藤ももサロワンウエキ(大商学園高)を投入。ポーランドの攻勢をかいくぐりながら、チャンスを狙った。後半11分にはMF木下日菜子(C大阪ヤンマーガールズU-18)がPA右から放った左足シュートはわずかに枠外に外れた。 後半21分からはポーランドの波状攻撃を受けるが、守備陣の奮闘にピンチを切り抜ける。日本は同26分に絶好のチャンス。FW古田麻子(C大阪ヤンマーガールズU-18)が中盤でボールを奪い、木下から右サイドを走るDF青木夕菜(日テレ・東京Vメニーナ)にパス。青木がPA右から上げたクロスはブロックされるが、こぼれ球を佐藤がシュート。しかしゴール前でブロックされ、決め切れなかった。 後半22分にはMF榊愛花(JFAアカデミー福島)とMF眞城美春(日テレ・東京Vメニーナ)を同時に入れ、さらに攻勢を強める日本。投入直後には眞城がゲームを作り、最後はMF福島望愛(JFAアカデミー福島)がシュートを放つが、相手GKの正面に収まった。眞城はその後も攻撃のタクトを振り、決定機を演出した。 後半アディショナルタイム6分過ぎには敵陣内での相手のハンドを巡り、日本が“リクエスト式ビデオ判定”フットボール・ビデオ・サポート(VS)による判断を要求。主審がピッチ外のモニターで確認したが、ハンドは認められず。直後に試合は終了し、日本は初戦を0-0で引き分けた。 試合後のフラッシュインタビューで、キャプテンのDF鈴木温子(日テレ・東京Vメニーナ)は悔しさをにじませる。「自分たちの決定力が足りなかった。自分のクロスからも得点につなげられなかった。そこが改善点」と語った。 白井貞義監督は「初めてのW杯に出場する選手が多いなか、初戦で難しいゲームだったが、タフに戦った」と選手たちをねぎらう一方、「ラストパスの質、クロスの質、そこに対する入り方や枚数というところをもう一回積み上げたい」と課題も挙げた。20日の第2戦・ブラジル戦に向けて「対人が強いチームなので、そこに負けないようなメンタリティ、スペースを使うコンビネーションを高めて戦いたい」と意気込みを語った。 プレイヤー・オブ・ザ・マッチには福島が選出された。日本は20日の第2戦でブラジルと、23日の第3戦でザンビアと対戦する。