“医学部卒”が実は「大企業への就職にも有利」になるワケ
不確実な時代だからこそ、わが子の「手札」を増やす
人の考えは、時とともに大きく変わるものです。筆者自身も非常に身に覚えがあります。例えば社会人になったとき、「自分は起業しない」「外国に行くことはない」など、いくつか自分の中で決めたことがありました。当時は本気でそう思っていたのですが、10年ほど経つと結局起業しましたし、海外にも住みました。 自分自身で描いたことさえ、全部思い通りにはなりません。例えば5歳や6歳のころに「僕、将来パイロットになる」と言っていた子が実際にはなれなかったというようなケースは珍しくないでしょう。しかし22歳や23歳など、ある程度きちんと考えられるようになってから決めたことでも、その後は真逆の人生を送っていることもあります。そう考えると、今後の自分がどうなっていくかは本当にわからないわけです。 さらに今は、社会そのものの不確実性も高まっています。ですから、「潰しが効く」「選択肢が多い」という観点が非常に大事です。何かあったとき、手持ちの札を多く持っている方が、人生の充実度は絶対に上がるはずです。 森永 康平 金融教育ベンチャーの株式会社マネネCEO、経済アナリスト 1985年、埼玉県生まれ。明治大学卒業後、証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとしてリサーチ業務に従事。その後はインドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて法人や新規事業を立ち上げ、各社のCEOおよび取締役を歴任。現在は複数のベンチャー企業のCOOやCFOも兼任している。日本証券アナリスト協会検定会員
森永 康平,医学部専門予備校 京都医塾