部門最年少・22歳が試行錯誤の末に掴んだ健康ボディ 「闇雲にダイエットしているだけではたどり着けなかった」
「20代でボディコンテストに挑戦して良かった」 健康美を競う『ベストボディ・ジャパン』で日本一を目指す田村まりあ(たむら・まりあ/22)さんは21歳でボディメイクを始めてコンテストに出場している。 【写真】部門最年少・田村まりあさんの健康美
ベストボディ・ジャパンは体型別に3つの部門、そこから年齢別に5つのクラス(マッスルモデル&フィットネスモデル部門は3つ)に分かれる。田村さんの出場するのはベストボディ部門のガールズクラス(18~29歳)だ。しかしガールズクラスと言えど、25歳以上がほとんどで18~22歳は多くはない。 若いうちから減量をすることへの懸念の声はしばしば耳にするが、それについて田村さんは「早いうちに経験して良かった」と答える。 「コンテストに挑戦する前のダイエット法は右も左も分からなかったので、まずネットの情報を鵜吞みにして実践したんです。それが、脂質をほぼ摂らず(摂っても30g)、炭水化物も少なめ、たんぱく質多めで1000kcalいくかいかないかぐらいの、今思えば誤った方法だったんです。身体に不調をきたしまくりで大変でした(笑)」 コンテストに挑戦することを決めてトレーナーのアドバイスをもらいながら減量に取り組んだ田村さん。 「減量で無理をしてはいけないことを学びました。しっかりと3食を取って、トレーニングに取り組めば、理想とする健康美を実現できると気が付きました」 一人で闇雲にダイエットしているだけではたどり着けなかったものが大会挑戦による知識の習得で実現に近づいている田村さん。昨年のデビュー年は3度のグランプリを獲得し、今年は日本一を目指している。 「前提として私生活をしっかりと送りながら趣味としてボディコンテストに挑戦しています。コンテストに挑戦するまでは正しい知識もなく、身体を壊すダイエットをしていましたが、大会に挑戦するようになり、一緒にステージに立つ仲間や先輩から情報を得て健康的にボディメイクができています」
若い女性で「痩せ」が多いことは厚生労働省が毎年全国レベルで実施している国民健康・栄養調査で示されているが、その背景には、適切な体形についての認識不足や、「痩せているほうがいい」という価値観の普及、氾濫した様々なダイエット法など種々の因子が影響を及ぼしていると考えられている。 田村さんも以前はその一人だったというが、意外にも減量が伴うコンテスト出場で健康的な生活を取り戻したのだ。誤った「痩せ願望」を抱かないことが必要なのかもしれない。
文:FITNESS LOVE編集部 撮影:舟橋賢