韓国で日本人女性3人が売春容疑で逮捕された＝イメージ（写真：sakkmesterke/Shutterstock）

　韓国で日本人女性3人が売春容疑で逮捕された。彼女たちを斡旋していた韓国人4人も逮捕され、組織的な犯罪と見られている。 　韓国では日本は性の先進国=「性進国」と見る傾向があり、その原点には日本統治下で広がった日本流の「カフェ」文化があるという。 　「韓国=潔癖、日本=不純」というイメージは反日感情と結び付きやすい。現地では、海外で売春しなければならないほど日本の国力が低下したと指摘する声も上がっている。（JBpress） 　（平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授） 【写真】韓国の売春広告サイトに掲載された日本人と見られる女性たち 　日本人女性3人が韓国で性売買の容疑により逮捕されたと、現地メディアが5月11日に一斉に報じた。組織的な性売買で日本人女性が逮捕されたのは、韓国では初めてだという。 　注目を集めているのはその金額だ。彼女たちは1回の売春で、日本円で約17万円に相当する最高155万ウォンを、現金で客から受け取っていたという。1人当たりの所得が日本を超えたと言われる韓国だが、ネット上でもその金額の高さに驚く書き込みが見られる。 　彼女たちが売春していたのは、ソウル市江南地区や、ソウル市郊外の盆唐地区にあるホテルだという。江南地区は大企業が集中する韓国最大の繁華街で、盆唐地区はソウル有数のベッドタウン。どちらも富裕層が多く集まる地域だ。 　今回逮捕された容疑者には、彼女たちを斡旋していた韓国人4人も含まれる。この売春組織に登録されている日本人女性のうち、まだ10人ほどが韓国国内にいると推定されており、警察はその行方を捜している。

■　ネットで堂々と売春広告、AV女優と見られる女性も 　検挙された売春組織は、「列島の少女たち」（열도의 소녀들）という名称で売春広告サイトに広告を掲載し、登録者全員を日本人女性だとうたい、売春を斡旋していたとみられる。11日の夜にスマホでアクセスしてみたところ、違法であるはずの性売買を堂々と宣伝していた。 　事件を知って韓国人が残した書き込みには、「ずいぶんあっけらかんと宣伝してるじゃねぇかよ、まるで合法みたいに」といったコメントが残されていた。ちなみにこのページは、現在は削除されている。 　「列島の少女たち」のコンセプトは「学校」である。登録している女性たちは1年生から6年生に分けられ、さらに各学年が「一般」と「優等」の2つのコースに分かれている。つまり、12のカテゴリーに細分化されている。 　料金体系も同学年内であれば一般よりも優等の方が高く、学年が上がるほど高額になる。当然、利用時間が長くなるとその分、金額も上昇する。最も廉価なのは、1年生・一般を30分利用したときの18万ウォン（約2万円）だ。また、前出の1回155万ウォンというのは6年生・優等を2時間利用した、最も高額なカテゴリーでの利用料である。 　サイト上で確認できた「列島の少女たち」に登録されていた女性は32人。なかにはAV女優とみられる日本人らしき女性が2人もいた。宣伝目的のフェイクの可能性もあるが、サイトに掲載されている女性たちの写真はぞれぞれに数枚あり、AV女優とされる女性の場合は出演作品とみられるカバー写真も表示されていた。 　「列島の少女たち」を掲載していた売春広告サイトでは、他にも多くの売春組織の宣伝が見られる。そのなかには、「全員韓国人」を謳ったもののほかに、「日本人」を宣伝文句にしているものがいくつも見られた。