秋田市の国際教養大学・学生宿舎は月3万円 食事は?
月3万円の学生宿舎でルームシェア
――今はどんな所に住んでいますか。 入学後1年間は全員が学内にある学生寮「こまち寮」に住みます。2年次以降は、大学から徒歩10分圏内にある大学が管理する学生宿舎(学生アパート)に住むことができます。12人の学生で住むシェアハウスや、3人のシェアハウスなど、いろいろな形態があり、私は2人の学生で住むタイプを選択しました。「こまち寮」での1年間の生活を終えて以降、台湾留学期間中以外は、ずっと同じ先輩とルームシェアをしています。部屋は、13平方メートルの居室にそれぞれの机とベッドがあり、キッチン、トイレ、お風呂がついています。家賃は1カ月約3万円です。 ――平日の平均的なスケジュールを教えてください。 朝は8時半頃に起床して、朝食を食べた後はプレゼンテーションの準備をしたり、英語でエッセーを書いたりして、課題に取り組みます。4年生の今は午前中の授業がなく、午後にだいたい2コマの授業を受けていますが、遅くとも18時には終わります。夕食を食べ終わったら、課題に取り組んだり、YouTubeやハマっている中国ドラマを視聴したりしています。22時頃にお風呂に入って、午前1時までには寝るようにしています。 週末は土曜日の午前中にラグビー部のマネジャーとして練習に参加し、日曜日は19時からミュージカルシアター(ミュージカル部)の活動をしています。高校3年の文化祭で演劇を披露したのですが、それが楽しくて、大学でも続けたいと思っていました。部員は15人ほどですが、公演も行っていて、次回は「SING」を英語で上演します。 ――食事はどうしていますか。 基本的に自炊です。朝食は一人で済ませますが、昼食と夕食は先輩と日替わりで当番制にしています。昼食はパスタやうどんなどの一品料理が多くなりますが、夕食は主食、主菜、副菜としっかり献立を立てて作っています。メニューは、冷蔵庫に残っている食材や賞味期限が近い食材を見て、それを使えるレシピはないか、ネットで検索して決めることが多いです。食材のロスはもったいないですからね。 食材の買い出しは私の担当です。近くにあるスーパーまで原付きバイクで買い出しに行きます。食費は2人分で月2万円ほどかかるので、折半して1万円前後です。レシートから月末に私が計算して、先輩分の食費を請求しています。また、自分が食べた食器は自分で洗い、調理当番でないほうが調理器具を洗うというルールを決めています。 ――アルバイトはしていますか。 1年の秋から留学に行くまでの間は、オンライン家庭教師をしていました。主に中学生の勉強を見ていましたが、小学生や高校生もいました。時給は1000円で、月に2万~2万5000円の収入がありました。自分の都合のいい日にシフトを組めるので、働きやすかったです。生徒が「わかった」と言ってくれるとうれしかったですし、やりがいもありました。 今は、在宅ワークのアルバイトをしています。SNS上に出てくる広告コンテンツを見て、おかしなものがないか、人の気持ちを害するものがないかといった精査をする仕事です。出来高制で、時給に換算するとだいたい1500円以上になり、月に5万円の収入があります。出身地の大阪と比べて秋田は最低賃金が安いのは、ややマイナスポイントかもしれません。 ――仕送りはしてもらっていますか。 家賃は親に払ってもらっていますが、仕送りはもらっていません。親は仕送りをすると言ってくれていますが、高校生の弟がいて、これ以上は両親に負担をかけたくないという思いもあり、アルバイト代と留学中にもらった奨学金の残金から、食費や生活費を賄っています。ただ、年に2回の帰省の飛行機代は親があとから出してくれています。残ったお金は少額でも貯金に回すようにしたり、アプリでお金の管理をしたりしています。でも口座の残高が少なくなると悲しくなるので、友達からの誘いを我慢することもあります。ほかにかかる費用としては、大学主催のバストリップがあります。任意参加ですが、これまで桜の名所と言われる角館(秋田県仙北市)などのトリップに参加し、費用は自分で払いました。