女川原発2号機が発送電を開始…今後は一度停止し機器・設備を点検へ
東北電力は15日、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機(出力82・5万キロ・ワット)の発電と送電を開始したと発表した。
東北電によると、同日午後6時、発電機と送電線を接続した。稼働停止期間が長かったことから、安全対策のため原子炉をこの後に一度停止し、機器や設備を改めて点検して再び稼働する。12月頃に営業運転を開始し、年間で一般家庭約162万世帯分の使用電力量をまかなえるという。
樋口康二郎社長は「安全対策に終わりはないという確固たる信念のもと、さらなる安全性向上にむけた取り組みを着実に進める」とのコメントを出した。
2号機は10月29日、東日本大震災の被災地の原発として震災後初めて再稼働したが、機器のトラブルで今月4日に原子炉を停止していた。2号機は東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)で、同型の再稼働も事故後初めて。