【香港ヴァーズ】ステレンボッシュ見せ場つくるも3着 勝ったのは英国馬ジアヴェロット
[GⅠ香港ヴァーズ=2024年12月8日(日曜)3歳上、シャティン競馬場・芝2400メートル] 香港国際競走が8日、シャティン競馬場で行われ、GⅠ・4競走のオープニングである第31回香港ヴァーズ(1着賞金1344万香港ドル=約2億5911万円)が13頭によって争われた。日本からはステレンボッシュ(牝3・国枝)とプラダリア(牡5・池添)の2頭が参戦。 レースはプラダリアが押し出されるように先手を取り、カーインジェネレーションと並んで先行する形。ステレンボッシュは最後方からレースを進めた。淡々とした流れのまま勝負どころを迎えると、4コーナーではステレンボッシュが外から勢い良く先頭をうかがう位置まで進出する。そのまま各馬をのみ込んで押し切りを図ったが、中団で脚をためていたジアヴェロットが内から鋭く強襲。一気に突き抜けて初のGⅠ制覇を成し遂げた。勝ちタイムは2分27秒53(良)。2着にも末脚を伸ばしたドバイオナーが入り、英国調教馬のワンツー。ステレンボッシュは最後に脚が鈍ったものの、3着を死守した。プラダリアは11着。 3着ステレンボッシュ・モレイラ騎手「素晴らしい走りでした。不運な枠だったためにラチ沿いのポジションを取れませんでした。とても良い馬です。彼女の今日のパフォーマンスを誇りに思います」 3着ステレンボッシュ・国枝調教師「作戦的には4、5番手でリズム良く行く予定だったんだけどね。ゲート自体は出たけど最後方になって〝あれっ?〟って感じになった。勝ち馬が内の前にいて早めに動かざるを得なかったことはしようがないね。残り150メートルで何とか持たないかなって思ったけど、持たなかったよ。馬に力はあると思います」 11着プラダリア・Cデムーロ騎手「疲れました。逃げることはできたけど、強いペースを刻むことができなかった。反応しなかったです」 11着プラダリア・池添調教師「コンディションは良かったし、無事にレースを迎えるだけだと思っていました。道中は押し出される形の先頭で、したことない競馬になってしまいました。どれだけ伸びるかと思いましたが、瞬発力勝負では分が悪いですね。馬は頑張ってくれましたし、ここまで連れてきくださったオーナーには感謝したいですね」
東スポ競馬編集部