弾圧強めるミャンマー国軍、市民らの犠牲者5千人に 人権団体が集計
ミャンマーで全権を握る国軍の弾圧によって死亡した民主活動家や市民の数が、5千人に達した。現地の人権団体・政治犯支援協会(AAPP)が5月10日現在の人数として公表した。だが身元不明の死者が他に約1750人いるとするなど、実数はより多いとみられている。 【写真】国軍の徴兵から逃れたい…日本大使館に殺到するミャンマーの若者 AAPPによると、死者は国軍と民主派武装勢力の武力衝突が頻発する北西部ザガイン管区で2千人を超える。BBCビルマ語放送は12日、国軍が同管区の村を襲撃し、市民30人以上が死亡したと報道。拘束後の拷問や、空爆で命を落とす市民も後を絶たず、犠牲者のなかには幼い子どもや高齢者も多く含まれる。 AAPPによると、国軍に拘束された市民は10日現在で2万人以上という。
朝日新聞社