『FNS27時間テレビ』カギメンバーに重ねる“2014年のSMAP” 総合演出が7人に期待する「登場感」
■入社年に鮮烈な印象「エンタメの極み」 『27時間テレビ』を担当することが決まって、過去の放送をとにかく見返したという総合演出の2人。そこから、2015年のフィナーレでナインティナインの岡村隆史がダンスを披露し、2019年にも最後に高校生が参加するダンス企画があったことも参考にしたというが、特に影響を受けたのは、彼らが入社した2014年。総合司会のSMAPによる45分のノンストップライブだ。 「27時間走ってきたSMAPの皆さんが、暑い外のステージで全力で歌って踊るというラストが、もうエンタメの極みというか、すごかったのが印象に残っているんです。本人たちの持っているスター性と、『27時間テレビ』を駆け抜けてきた最後だからこそ、磨きがかかって出るものがあるというのは、まさに今回の『カギダンススタジアム』に通じると思います」(杉野氏) このステージに立つカギメンバーたちが、SMAPにも負けない輝きを放ってくれるという期待も。 「もともと『新しいカギ』を作りながら、7人のグループショットが個人的にカッコいいと思っていて、結構大事にしているんです。SMAPさんの年の『27時間テレビ』はめちゃくちゃ面白かったのと同時に、カッコよさもすごくあったじゃないですか。そういった登場感というのは、今回、影響を受けていると思います」(田中氏)
今年は見逃し配信実施「総合的な戦略」
今年も、TVerでは全編をリアルタイム配信。さらに、昨年実施しなかった見逃し配信を各パートの生放送後に行う。矢崎氏は「『27時間テレビ』をやっていることを、生放送の途中から知る人もいると思うので、リアルタイム視聴をしてもらいながら見逃し配信もしていくという総合的な戦略です」と狙いを語る。 『新しいカギ』のコントキャラクターも登場が予定されており、番組初期から人気の長田庄平扮する怪力キャラ・力見力は「途中で一瞬出てきます。お楽しみにしていただければ」(杉野氏)と予告。また、提供表示中には他の様々なキャラクターもイラストで登場するといい、「大事なスポンサーさんに華を添えてくれます」(田中氏)と重要な役割を担うことになっている。 ■文化祭をやりすぎて留年した高校時代「いろんな感情が」 高校時代は、文化祭の実行委員会をやっていたという総合演出の2人。田中氏は「僕は3年の時に実行委員長をやっていて、文化祭をやりすぎて留年したんです(笑)。高校に4年間通って、いろんな感情が入り混じった状態で今、高校生との番組を作っています」という筋金入りだ。文化祭をやりすぎて留年した生徒がいるという話は他校にも流れており、なんと杉野氏は、当時それを耳にしていた一人だった。 そんな2人が時を経て、“日本一たのしい学園祭!”を作ることに。一方で矢崎氏は「僕は高校3年間ずっと野球をやっていて、文化祭を謳歌できたのは3年生の年の1回だけだったんですけど、いろんな事情で文化祭を楽しめなかった方もいっぱいいると思うんです。ただ、そういう人たちにも、大人になってこの番組を見ることによって、文化祭に参加したような気分に少しでもなってもらえたらと思います」と呼びかけた。